むきえび&アボカドが相性バツグンのかき揚げ

その金賞受賞の商品が「ウチらのカラフル天丼」(みそ汁付・830円)。なんだかみんなで力を合わせて作ったことが伝わるネーミングですね。考案したのは『天丼てんや・竹ノ塚店』のスタッフ。“チームの団結力”と“美味しい彩り”をテーマにしているそう。
天ぷらはむきえびとアボカドのかき揚げ、ハーフ玉子、赤ピーマン、なすの4種類。そして箸休めに赤かぶの酢漬けが添えられています。赤、緑、黄色と、商品名通り、確かに彩り鮮やか&華やかです。
目でじっくり楽しんでから実食。まずは存在感たっぷりのかき揚げからいってみましょう。かき揚げの具材としてエビはポピュラーですが、アボカドというのは初体験です。

味を想像できなかったのですが、食べてみるとこれがかなりイケる! むきえびはややふっくらしていてプリップリ。そこにアボカドのなめらかクリーミーでねっとりした食感が見事に融合しています。これは今までになかった味わいですね。
エビとアボカドの相性の良さは知っていましたが、かき揚げでも合うとは驚き! 前世では夫婦だったんじゃないかと思ってしまうほど相性バツグン。素晴らしいかき揚げでした。
いろんな味と食感がご飯を胃袋に呼び込む!

ハーフ玉子は半熟の黄身が鮮やか。そのとろみがほのかな温もりを持って舌にからみついてきます。そして赤ピーマンをひと口。ほろ苦さと甘みが融合したピーマンはシャクッとした食感も美味。ナスはさっくりした歯ざわりのあとに、ジュワッと出汁がしみ出してくる2段階食感がたまりません。

もちろんタレがしみたご飯との相性も◎。これだけ楽しい具材で埋め尽くされているとご飯をどの天ぷらと一緒に食べようかと悩むのも楽しくなってきます。
お客さんの声も新作天丼のアイデアに

さて、この「ウチらのカラフル天丼」を提案した竹ノ塚店では、スタッフ全員、シフトの合間に試作に励んだといいます。なかには栄養士を目指して勉強中のスタッフもいるそうで、栄養学的な視点からもアイデアが出たとか。
また、日々、店舗に立つスタッフはお客さんの好みなどを感じ取る機会も多いそうで「こんな天丼が喜ばれるのでは」というアイデアが新作天丼に反映されているといいます。
『天丼てんや』に行ったときは「こんな天丼食べたいな~」などと言ってみるのもアリかも? そのうちそれがメニュー化されているかもしれませんよ。
(取材・文◎松本壮平)