
美味しいものを食べるのは大人だけの特権じゃありません。高校生だってもちろん美味しいものが大好き。高校生がその小遣いの中で、いかにコスパに優れた一品を選び、堪能しているのか。そんな食欲旺盛・現役高校生による、実食ルポです。
●取材した子:恋川 弾字
都内の男子校に通う17歳。お小遣いは五千円/月。食べるのが大好きな卓球部員。推しの選手は平野美宇選手。
“男子高校生のソウルフード界”にラーメンと並び君臨する食べ物がある。それは、もちもち太麺と濃厚なタレからなる油そばだ。
今回はその油そばのお店に行って来たので紹介したい。お店の名前は『春日亭 池袋東口店』。紹介するといっても、男子学生や男性サラリーマンならこのお店の名前を知っている人は多いのではないだろうか。

そう、この春日亭はいわゆる“隠れ家”や“穴場”的なお店ではなく、東京を中心として展開されているチェーン店。北海道産高級小麦を100%使用、鳥ガラと豚骨を2日間かけて煮込んだコク深くかつ上品なスープ、そして鹿児島と香川の醤油をブレンドし煮干しや昆布などを加えて仕上げていくカエシと随所にこだわりを持ち、“最強”と謳っていることでも有名だ。しかしながら、強いこだわりを持ちつつも、こういった美味しくて安いチェーン店こそが、僕ら男子高校生の外食のパートナーなのだ。
さて、春日亭で今回僕が食べたのは「炙りバラ肉しょうゆ油そば」(並780円)。このお店が一番オススメしているのは「鳥豚油そば(並680円)」だが、僕のオススメはこちら「炙りバラ肉しょうゆ油そば」。その理由は、醤油の“旨み”と油そばの“ボリューム”と女性にもオススメできる“食べやすさ”。三位一体を体現したメニューだからだ。

先日、友達と遊ぶ約束をしていた僕は、その前にお昼ご飯を春日亭で食べることに。10席ほどの店内は満員で、外まで人が並んでいた。上記の食券を購入して、待つこと約10分、席に着いた。
すぐに出てきた油そばを、まずはそのまま食べる。油そばとは思えないほどのあっさりさながら、お店自慢の「極上秘伝醤油」の旨みが口の中に広がる。バラ肉は表面こそ香ばしく炙られているが、噛めばまさに“口の中で溶ける”という表現がピッタリな柔らかさ。

そして半分まで食べ進めたところで、油そばには欠かせないパートナー、酢とラー油をそれぞれ一回しかける。すると油そばの味は辛さと酸味と豚のコク、醤油の香りたちがひとつとなって、そのままの時とは違う複雑な表情を見せるのだ。その美味しさに、油そばを一気に啜り込む!
一気に食べつつも、ここにしかない美味しさを十分に味わい、楽しむ。食べ終わり、またこれから何度もお世話になるであろう僕らの聖域「春日亭」を後にした。

●SHOP INFO

店名:油そば専門店 春日亭 東池袋店
住:東京都豊島区東池袋1-28-3 市川ビル 1F
TEL:03-6709-2539
営:11:00~23:30
休:元旦