丸源ラーメンの看板商品「熟成醤油肉そば」の味は?

向かったのは東京・練馬区にある『丸源ラーメン練馬関町店』。ファミレスのような大きなお店です。週末の15時に近い時間帯でしたが、店の前には大行列ができていました。こんなに人気なのか…とかなりびっくり。
店内の機械で番号札を取り、店の外で待ちます。フロアはカウンター席、テーブル席、ソファー席、さらに小上がり席に分かれていて、とくにボックス型のソファー席はファミリー客でいっぱい。

我々は10分ほどでカウンター席に案内されました。メニューは席ごとに置いてあるタブレット端末で注文する方式。メニューをスライドさせていくと、確かに熟成醤油ラーメン「肉そば」が看板商品のようで、一番最初に出てきます。ちなみに、ラーメンは他にも熟成醤油とんこつ、熟成味噌ラーメン、さらに塩ラーメンや担々麺など、バリエーションが多数ありました。
その中に「辛ねぎ味噌ラーメン」(1023円)というのを発見。味噌派としてはかなり心惹かれたのですが、今回は初訪問なので看板商品を食べておきたい、というわけで、筆者は「ねぎ肉そば」(913円)に「味玉」(110円)をトッピング、知人は「味玉肉そば」(869円)。そして「手仕込み おいしい唐揚げ」(429円)を頼んでシェアすることに。
まず登場したのは、「ねぎ肉そば」です。

醤油ベースのスープにはうっすらと背脂が浮かび、そこに豚バラ肉、タマネギ、焼海苔、柚子胡椒おろし、そして追加した味玉、たっぷりの青ねぎが載っています。醤油ラーメンとは言え、かなりガッツリ系のビジュアルです。
スープを飲んでみると、たまり醤油のような深いコクと甘み。そして動物系のダシと煮干しのような旨味も感じますが、意外にもあっさり。この “熟成醤油”のカエシは、千葉県産、岡山県産、小豆島産の濃厚醤油をブレンドして作っているそうで、非常に上品な味わいです。

背脂や豚肉がたっぷり入っているので、背脂チャッチャ系のようなこってり具合かと思ったのですが、全くそんなことはありません。コクがありながらも、非常にすっきりとしたスープです。
そしてトッピングの主役・豚肉。これも程よい薄さと柔らかさで、脂と赤身の両方が味わえ、味も染み染み。トッピングの柚子胡椒おろしと一緒に食べると、豚しゃぶのようにさっぱりといただけます。もちろん、青ねぎの香りもイイ。白ネギと違い、ツンとした辛さがなく、ひたすら爽やかです。

そして麺はパツパツ食感のストレート細麺。コシがあって、特製醤油のスープとの相性は抜群。これも上品です! 「美味しいなぁ」とどんどん食べ進めていると、知人が「そろそろ味変してみよう」と言い出しました。そこで卓上にあった調味料を加えてみることに。

知人のオススメは「揚げにんにく」と「丸源商店 どろだれラー油」を追加する味変。そこに酢をほんの少し垂らします。これだけでおとなしかったラーメンが大変身しました。荒々しく辛口になって、ニンニクのパンチも効き始めました。おおっ! こんなに変わるのか!
これまでガツンとパンチの効いたニンニクたっぷりの個性的なロードサイドラーメンを食べまくってきた筆者的には、かなり好きな味になりました。とはいえ、ベースのスープの旨味を損なうこともなし。俄然、食欲が爆発! もうレンゲが止まりません。これは最高の味変でした。

そしてもう一つの目的である「からあげ」も実食。1個が大きくて、揚げたてのアッツアツ。カリッとしていて、かじると肉汁がジュワ~ッとほとばしって実に美味。これにも「どろだれラー油」がピッタリ合います。この「どろだれラー油」はすごい!
まとめ

というわけで、『丸源ラーメン』の「熟成醤油肉そば」は、実はあっさり上品な味わい。そのベースのラーメンの美味しさと、卓上の「泥だれラー油」や「揚げニンニク」で味変することで、自分好みのガッツリ系にもできるので、非常に楽しかったです。
ただ、やっぱり「辛ねぎ味噌ラーメン」の味が気になります。次は絶対、これを食べてみようと思います。
(撮影・文◎土原亜子)