第1回からあげグランプリ・味バラエティ部門最高金賞の実力とは?
JR池袋駅東口から徒歩5分ほどにある『天下鳥ます』は、東京のからあげ専門店の先駆け的なお店です。店名も「天下を獲る」ことからきているのだとか。しかも第1回からあげグランプリ・味バラエティ部門で最高金賞を受賞し、その後何度も入賞を繰り返している、その名に違わぬ名店です。
特徴は味の豊富さ。プレーンからあげのほか、タルタルソース、おろしポンズ、チーズカレーなど、全40種類のからあげを楽しむことができます。今回いただいたのは「天鳥からあげ」(290円)「カレーマヨ」(330円)「明太マヨ」(330円)の3種類。一皿に6個ほどでこの値段、カラアゲニストとしては、うれしい限りです。
まずは天鳥からあげ(プレーン)を。衣はシャリッという気持ちのよい音が、噛んだ瞬間に耳に伝わります。からあげの第一食感にこの音があるかないかで、その後の食欲が大きく変わってしまいますね。肉は歯が沈みこんでいくような柔らかさ。ムネ肉を使っているとのことですが、モモ肉かと思ってしまったほどにジューシー。さっぱり系の味付けながら、軽く振りかけられたコショウのピリリとした刺激が食欲をかきたててくれます。
続いてカレーマヨ。カレー粉とマヨネーズがかけられていますが、カレー特有の辛さはなく、むしろコクを与えてくれており、肉との相性も絶妙。そして明太マヨは、明太子の辛さがマヨネーズと一緒になってマイルドな味わいに。口の中でさっぱりとした肉と合わさると、ありそうでなかなかない“ちょい辛クリーミー”なからあげを楽しめます。
とりわけ印象的なカレーマヨと明太マヨは、シャリッとした衣を柔らかい肉となめらかな口あたりのマヨネーズでサンドしているイメージ。シャリッ!フワッ!にとろりが加わって、優雅な歯ざわり、舌ざわりになります。
天下鳥ますは、もともとはテイクアウト専門店。今も各地に店舗を構え、いろんなソースをつけて、食べ歩きを楽しめるスタイルのお店です。味のバリエーションにこだわった、他にはないタイプのお店と言えるでしょう。
●SHOP INFO
店名:天下鳥ます・からあげ酒場
住:東京都豊島区東池袋1-23-5-2F
TEL:03-3983-3066
営:11:00~24:00
休:日・祝
●著者プロフィール
松本壮平
ライター・編集者。一般社団法人日本唐揚協会認定カラアゲニスト。生まれも育ちも「からあげの聖地」である大分県中津市。美味しいからあげを求めて東奔西走する「から活=からあげ探索活動」に明け暮れている。