豆の味を見定める「カッピング」の体験に行ってみた【中編】【コーヒープレス古今東西 10話】

手順1「ドライ」

 まずは挽いたばかりの粉の状態で、香りをチェックする「ドライ」という評価を行う。鼻をカップに近づけたり、時にはカップを持ち上げて軽くゆすったり。面白いもので、キャラメルのような甘い香りや深みのある芳ばしい香りなど、比較することで「香りだけでもこんなに違いがあるのか」と、改めて驚かされる。

「ドライ」のために用意された挽き立ての粉。嗅いでみた印象を、忘れないうちに配られたメモに記入していく。
「ドライ」のために用意された挽き立ての粉。嗅いでみた印象を、忘れないうちに配られたメモに記入していく。

手順2「クラスト」

 次に行われるのは、挽き豆を入れたカップに沸騰したお湯を注ぐ「クラスト」。豆が浮き上がり、表面に蓋(クラスト)を作ることからついた名前なのだそう。

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むっちりとお湯を含んだ豆が、蓋のように表面に浮き上がってくる。
むっちりとお湯を含んだ豆が、蓋のように表面に浮き上がってくる。

同じサイズのカップを使うのは、すべてなみなみと表面までお湯を入れることで、条件を同じにするため。豆を4分間湯につける、という条件のため、4分以内に駆け足で6種のカップを巡り、クラストの状態の香りの変化を嗅いでみる。