【検証】スーパーで買える最強の「年越しそば」決定戦。8種類の乾麺を食べ比べてみた

専用工場でつくられるこだわり十割そば|「特選そば」(山本食品)

山本食品「特選そば」354円
山本食品「特選そば」354円

 続いて食べたのは、2連続となる十割そば。長野の蕎麦メーカー・山本食品が作る「特選そば」です。国内産そば粉100%使用し、なんと十割そば専用工場で造り上げるというこだわりようです。

 実食してみると、これも「滝沢更科 十割そば」と同様、非常にそばの風味が強いです。そして蕎麦は太く、食感もごわっとしているおかげで、食べ応えも十分。ずずずっと食べていると強い甘みも感じられます。そばとしての総合的なクオリティが非常に高いと感じました。

【評価】
手軽さ    ★★★★☆
ボリューム  ★★★★★
香り     ★★★★☆
味わい    ★★★★★
総合     ★★★★☆

「乱れ織り製法」で手打ちそばのような食感|「木曽路御岳そば」(はくばく)

はくばく「木曽路御岳そば」214円
はくばく「木曽路御岳そば」214円

 山梨の食品メーカー・はくばくが手掛ける「木曽路御岳そば」。太さの異なる3種類の麺は、表面に凸凹をつける「乱れ織り製法」というオリジナルの製法でつくられています。

 不均一な長さがのおかげで、手打ち蕎麦を思わせる、みずみずしく新鮮な食感が楽しめました。ほんのりと上品な香りも心地よく、リッチな旨味を感じられるそばでした。

【評価】
手軽さ    ★★★★☆
ボリューム  ★★★★☆
香り     ★★★★★
味わい    ★★★★☆
総合     ★★★★☆

博多ラーメンのような細さが個性的|「蕎麦通のそば」(おびなた)

おびなた「蕎麦通のそば」343円
おびなた「蕎麦通のそば」343円

 お次は、蕎麦どころ・長野県の会社・おびなたの「蕎麦通のそば」。ゆでる前に気づいたのが、博多ラーメンのような蕎麦の細さと色の白さ。これまで食べてきた蕎麦は太めが多かったので、どんな味なのか非常に楽しみです。

 実際に食べてみると、そうめんのようなあっさりとした味で、のど越しが最高です。ボトルネックが一切なく喉奥に消えていきます。かなりすっきりしているので、年越しそばではなく、夏にざるそばにしてツルツルッと手繰るのがよさそうだと思いました。

【評価】
手軽さ    ★★★☆☆
ボリューム  ★★☆☆☆
香り     ★☆☆☆☆
味わい    ★★☆☆☆
総合     ★★☆☆☆

総合力に秀でた上品な味わい|「滝沢更科 八割そば」(日清製粉ウェルナ)

日清製粉ウェルナ「滝沢更科 八割そば」333円
日清製粉ウェルナ「滝沢更科 八割そば」333円

 次に食べたのが、「滝沢更科 八割そば」です。4番目に食べた「滝沢更科 十割そば」が最高に旨かったので、こちらも期待できますね。

 ゆでている最中、非常に心地いい蕎麦の香りに包まれました。うーん、十割と遜色ない香りに空腹が刺激されます。そば湯も白濁していて非常に濃いのも“十割”と同じです。

 実際にすすってみると、プツッと切れる食感が気持ちよく、食べた後にそばの旨味が舌に長く残ります。八割そばなので、十割そばよりは“蕎麦感”は薄めですが、そのおかげで非常にすすりやすく、より上品な味わい。誰にでもおすすめできる逸品です。

【評価】
手軽さ    ★★★★☆
ボリューム  ★★★★☆
香り     ★★★★★
味わい    ★★★★☆
総合     ★★★★☆

まとめ

(食楽web)
(食楽web)

 ということで、8種類のそばを食べ比べてきました。優勝は、圧倒的な強さで「滝沢更科 十割そば」に決定。もちろん、他の蕎麦もそれぞれ個性があって美味しかったのですが、頭2つ分ほど抜けていました。次点が、「山形のとびきそりそば」です。こちらは田舎そばのような食べ応えのある食感が、寒い大晦日の夜にぴったりだと思います。

(取材・文◎中たんぺい)