【検証】スーパーで買える最強の「年越しそば」決定戦。8種類の乾麺を食べ比べてみた

ボリューミーで“蕎麦感”が強いガテン系|「山形のとびきりそば」(小川製麺所)

小川製麺所「山形のとびきりそば」451円(2023年12月時点でのスーパーでの購入価格。以下同)
小川製麺所「山形のとびきりそば」451円(2023年12月時点でのスーパーでの購入価格。以下同)

 トップバッターは山形県にある明治創業の老舗企業・小川製麺所の「山形のとびきりそば」。スーパーでよく見かける乾蕎麦の一つです。袋に「平成で1番売れたそば」と書かれています。

「山形のとびきそば」で特筆すべきは、そのボリューム! ひと束150gもあり、さらに太麺。なので丼ぶりに入れると、かなりみっちみちに収まります。もうこの時点でかなりの力強さを感じますね。

 肝心の味は、見た目通り、田舎そばのような力強さを感じつつも、山芋が練り込まれているため、舌触りはなめらか。香りも良いです。すすっているとパワーがみなぎる気が。年越しもガッツリいきたい派の人におすすめです。

【評価】
手軽さ    ★★★☆☆
ボリューム  ★★★★★
香り     ★★★★☆
味わい    ★★★★★
総合     ★★★★☆

クリアで喉越しバツグンの爽やか系|「播州の糸」(マルツネ)

マルツネ「播州の糸」108円
マルツネ「播州の糸」108円

 続いては、揖保乃糸を作るマルツネの蕎麦「播州の糸」。ゆでてみてビックリ。蕎麦なのに透き通っているのです。驚きました。箸でつかんで口に運ぶと、なんの滞りもなくツルンとのどを流れていきます。さわやかな食感です。

 喉越しは抜群な一方、“蕎麦感”はやや薄め。年越しそばというより日常的に食べたいと思わせる良い意味での軽さが魅力。大晦日に豪勢な夕食でお腹がパンパンな人には最適だと思います。

【評価】
手軽さ    ★★★☆☆
ボリューム  ★★☆☆☆
香り     ★★☆☆☆
味わい    ★★☆☆☆
総合     ★★☆☆☆

鴨の風味香るつゆが蕎麦に絡む佳品|「鴨だしそば」(五木食品)

五木食品「鴨だしそば」257円
五木食品「鴨だしそば」257円

 熊本でラーメン・うどん・蕎麦などを手がける麺の総合メーカー・五木食品。九州の雄が手がけるのが、「鴨だしそば」。そばつゆも付いてきます。これは非常に嬉しいですね。

 肝心の蕎麦は、12番角の極太そば。もっちり感満点で、すすると歯切れのいい食感を味わえました。鴨の風味が香るつゆも美味しく、蕎麦とマッチしているため、いくらでも食べられる味です。

【評価】
手軽さ    ★★★★★
ボリューム  ★★☆☆☆
香り     ★★★☆☆
味わい    ★★★☆☆
総合     ★★★☆☆

死角なしの旨さに脱帽&平伏|「滝沢更科 十割そば」(日清製粉ウェルナ)

日清製粉ウェルナ「滝沢更科 十割そば」311円
日清製粉ウェルナ「滝沢更科 十割そば」311円

「蕎麦の香りがすごい……!」

 これが第一印象。ゆでている段階から、めちゃくちゃいい蕎麦であろうと予感させたのが、「滝沢更科 十割そば」。ゆでた後の鍋を見ると、お湯が完全に白濁していました。そば湯が非常に濃い。期待に胸が高鳴ります。

 いざ蕎麦をすすってみると、想像以上にウマし。豊かな香りが鼻を抜けて、蕎麦の旨味と風味が口の中に広がります。のど越しも歯ごたえもよし。食べた後の余韻も長く、食前から食後まで蕎麦の美味しさに浸ることができました。最高評価です!

【評価】
手軽さ    ★★★★☆
ボリューム  ★★★★★
香り     ★★★★★
味わい    ★★★★★
総合     ★★★★★