
働く妙齢男女が直面する「野菜を摂らなきゃ」プレッシャーも何のその。楽しくおいしく、野菜で飲めれば最高! と、酒に合う野菜のおつまみ、通称“ベジつまみ”を提案。外食好き&料理ベタの酒飲み女性ライターが、マクロビ料理家・丸さんの指南を受けつつお届けします。
丸さんがいつも作ってくれる「ベジつまみ」。本日は「里芋のコンソメ炒め」とのこと。……あれ、ちょっぴりお肉が入ってる!
「ずっと野菜ばかりだと味気ないでしょう。それでもベーコンはほんの少し。ひとり1.5枚ですから」
ほくほくとした里芋からはまだ湯気が出ている。それにしても、どんな味なのだろうか。さっそくパクリといただく。お、見た目の印象よりもしっかりした味。
「コンソメの旨みを、マスタードとマヨネーズで閉じこめるんですよ」
里芋らしい優しい味だが、コクがあるのでもりもり食べられる。プチプチとしたコーンと、こりっとしたしめじもよいリズム感。ちょっとの量でしっかり主張するベーコンのせいか満足感も十分だ。
「なんか、洋風の肉じゃがみたいですね」そう言うと、丸さんはにやり。
「そうなんですよ。最初は白ワインに合わせるのをイメージしていたんですけど、意外と日本酒にも合うのに気がついて」
たしかに。ごくりと喉を鳴らす私の前に、丸さんがそっとお猪口を出した。
材料(2人分)
・里芋……5個
・しめじ……50g
・コーン(缶詰可)……50g
・ベーコン……3枚
・マヨネーズ……大さじ1
・塩……小さじ1.5
・コンソメ……小さじ1.5
・オリーブオイル……大さじ1
・白ワイン……大さじ3
・マスタード……適量
・パセリ……適量
作り方
1.里芋の皮をむき、乱切りにする。鍋にお湯を沸かし、沸騰したら里芋を入れ、串が通る柔らかさになったらざるに上げる。
2.しめじは石づきをカットしてバラバラにする。ベーコンは1cm幅にカット。
3.フライパンでオリーブオイルを熱し、しめじとベーコンを炒める。火が通ったら里芋を入れて軽く炒める。
4.【3】に白ワインを入れて蓋をし、水気が飛んだらマヨネーズ、塩、コンソメ(お好みでマスタード)を入れる。強めの味にしたいときはお塩をプラス。
5.皿に盛り、パセリを振りかけて完成。
●プロフィール
料理監修/丸さん こと 丸山翔
埼玉県出身、東京在住。鉄板焼き料理人、マクロビオテックセラピスト。スケートボードライダーを経て料理修業を開始。自身の店を開店後、現在は野菜や自然食を得意とする半農料理人として出張居酒屋などのイベントも開催。トランスセクシャルとしてLGBTのサポート活動も行う。
HP: http://okonomimaru-sk8.wixsite.com/marusuke-kitchen
写真・文/木内アキ
北海道出身、東京在住。”オンナが楽しく暮らすこと”をテーマに、雑紙や書籍、ウェブなどで人・旅・暮らしにフォーカスした文章を執筆。好きなつまみは氷頭。目標は「きちんとした自由人」。執筆活動の傍ら、夫と共に少数民族の手仕事雑貨を扱うアトリエショップ『ノマディックラフト』を運営中。
HP: http://take-root.jp/