九州のご当地アイス「ブラックモンブラン」がカレーになった!? 謎のレトルトカレーを取り寄せて食べてみた

九州のご当地アイス「ブラックモンブラン」がカレーになった!? 謎のレトルトカレーを取り寄せて食べてみた
食楽web

 九州に住む人々のソウルフードにして、今や全国レベルの知名度と人気を獲得したクランチチョコアイスバー「ブラックモンブラン」が、何と“カレー”になって降臨しちゃいました! 

 10月1日に発売が開始された、その名もズバリ「ブラックモンブランがカレーになりました」は、「ブラックモンブラン」を製造・販売している佐賀県小城市の菓子メーカー『竹下製菓』と、佐賀県唐津市で140年の歴史を誇る老舗の醤油醸造メーカー『宮島醤油』、そしてパッケージは佐賀県佐賀市のパッケージ・包装メーカーの『サガシキ』という、“佐賀コラボ”によって誕生したメニューです。

1人前 648円(税込)
1人前 648円(税込)

 カレー粉、ビーフエキスやチキンエキス、中濃ソースに玉ねぎや生姜などをじっくり煮込んで仕上げた旨みたっぷりブラックなカレールーに、アイスで使われているクッキークランチを振りかけることで「ブラックモンブラン」をカレーで表現した…ということなんですが、正直申しまして味の想像が全く付いておりません! 果たしてカレー寄りに美味しいのか、それともまさかのアイス寄りなテイストなのか。実食にてしっかりと確認してみたいと思います。

甘くて辛くてスパイシー!? 不思議な組み合わせなのに激ウマなブラックモンブランカレー

内容量は190g(カレールー180g・クランチ10g)。1箱648円(税込・送料別途)と、レトルトカレーとしてはなかなかの価格です
内容量は190g(カレールー180g・クランチ10g)。1箱648円(税込・送料別途)と、レトルトカレーとしてはなかなかの価格です

 レトルトを湯煎すること約5分、ご飯をよそったお皿にどどっとカレーを注ぎます。色はいわゆる欧州カレーを思わせる濃い目のブラウンで、野菜などの具材は確認できず。注ぐ際にレトルト袋の外側から小さめの塊を感じたので、これが恐らくビーフかもしれません。ここに別添えの小袋に入ったクランチをざざざっとかけると…。見た目はなるほど「ブラックモンブラン」!

 ご飯がミルクアイス、カレールーがチョココーティング、クランチはそのままクランチで、ふわっと甘い香りが漂います。カレーなのに甘い香り? まずはスプーンでカレールーとクランチをすくい、そのテイストを確認です。

 最初に来た味は甘さ、甘いぞこれ! 今食べてるのカレーだよねと不安になったところで、その後にスパイシーな辛さが追いかけて来て、やっぱりカレーだ(笑)と納得。何を言ってるんだと思うかもしれませんが、本当にこんな味なんです。甘い香りとテイストの主たる要因はクランチで、外箱の裏に書かれていた原材料を見るにアイスのクランチと恐らくは同じものが使われてます(クランチだけを食べてみたらサクサクで甘かった)。

パッケージ裏の素材表クランチはアイスと同じ
パッケージ裏の素材表クランチはアイスと同じ

 そしてカレールーも、ひと口目にまず甘味と深いコクを感じ、その後にスパイシーな辛さがワンテンポ遅れて押し寄せ、最後は辛さと甘味がすっと消えて旨みが残ります。あまりに衝撃的な味わいの変化とカレーとして成立するコク深い美味しさで、舌と脳の連携が乱れるのを確かに感じ取りました。

 カレールーとクランチだけでこれだけ混乱させられたとなると、これにご飯を合わせたら果たしてどうなってしまうのか。スプーンの上のご飯にカレールーとクランチをたっぷり纏わせ、いざパクリ。合う、そして旨い! クランチのサクサク食感と甘味が違和感どころか邪魔にすらならず、カレールーの味わいを引き立てます。

 さらに食べ進めていく合間に感じたのがナチュラルな味変。クランチの多いところは甘めのテイストが強調され、少ないところはカレールーの辛味とコクを強く感じるといった感じで、スプーンを差し入れるたびにテイストが別物に変わるんです。いろいろな具材がルーに溶け込んでいる中、時折顔を出してくるビーフの繊維感もしっかりと旨みを加える役割を果たしています。

食後にいただいた、本家の「ブラックモンブラン」。東京では6本入りBOXで販売されています
食後にいただいた、本家の「ブラックモンブラン」。東京では6本入りBOXで販売されています

 すげえなこのカレー、1箱648円は伊達じゃないわと感心しながら、ご飯を追加して皿の上に残るわずかなカレールーもキレイにこそげ取って無事完食。食後のデザートはもちろんアイスの「ブラックモンブラン」でまとめちゃいました(笑)。いやあウマかった、ごちそうさま!

左がカレー、右がアイス。見た目もそっくり!
左がカレー、右がアイス。見た目もそっくり!

 アイスをベースにしたカレーと聞くと、ほとんどの人がジョーク系かキワモノ系の味なんだろうなと想像するかもしれませんが(筆者も正直そんな風に思ってました)、このカレーに関してはそういったパロディ的な要素は一切なし。甘さと辛さ、コク深く後引く味わいと、美味しいカレーと感じる要素をすべて兼ね備えていました。

 そして食後にアイスを食べたことで改めて思ったのが、商品名の「ブラックモンブランをカレーにしました」が“確かにその通りです”と頷かされるところ。製造元である『宮島醤油』の“本気”を、しっかりと感じさせてもらえたような気がします。ひと口食べれば、納得できる「ブラックモンブランがカレーになりました」。この機会にぜひ一度お試しくださいませ!

●DATA

宮島醤油(Miyajima)「ブラックモンブランがカレーになりました」

発売開始日:2022年10月1日(土)
販売:九州・四国・中国エリア及び『Miyajima』公式サイト
※公式サイトでの購入時は別途送料がかかります
https://miyajima-soy.net/