和牛とかつお節を使ったこだわりのグルメバーガーとは?

『平城苑』だからこそできるグルメバーガーが今回コラボレーションするのは、創業300年超を日本橋でかつお節やだしを使った商品を販売し続ける『にんべん』。日本の食文化の核ともいえる、かつお節やだしを取り入れたハンバーガーです。
『Wagyu Burger コレド室町テラス店』も『にんべん』も日本橋に店舗を構えていることから、ハンバーガーの名前は「日本橋バーガー」(1780円)。特別に開発された『にんべん』のだし醤油を使った和風ソース、そして、『にんべん』のかつお節をたっぷりかけて仕上げています。

今回のバーガーを開発した店長の大川征人さんに伺うと、「『Wagyu Burger』のパティはA5ランクの和牛を使っているので、和牛の味が濃いんです。だから、一般的なかつお節だと風味が負けてしまうのですが、『にんべん』の本枯鰹節は風味も香りも強く、和牛との相性も最高。たっぷりかけることで味のバランスも最高になりました」とのこと。
使用しているかつお節はコレド室町にある『にんべん』で販売している“日本橋本店削りたて”。「削りたてならではの香りと風味の高さが、和牛のパティと合うんです」といろいろ試した結果、このかつお節をたっぷり使うことで「日本橋バーガー」ができたそうです。
秘密はもうひとつあった! 和牛パティの下に忍ばせるアレ

『Wagyu Burger』で使用するバンズは、人気ブーランジェリーの『メゾンカイザー』に特注で作ってもらっているもの。和牛100%のパティを受け止めるため、米粉をブレンドして風味豊かで食感のいいバンズになっています。オーダーを受けてからこのバンズの表面を焼きます。パティもオーダーを受けてから焼いていきます。
ポイントは重ねるときにバンズの上に振りかけている“謎の粉”。表面を鉄板で軽く焼いたバンズにケチャップを塗ってピクルスを並べた後に、かつお節粉をふりかけています。「このかつお節粉がいい仕事をしてくれます。これを入れることで、和牛とかつお節のどちらかの味が主張しすぎず、バランスよく楽しめるようになります」と大川さん。その上にレタス、パティ、ソースを重ね、仕上げにかつお節をたっぷりかければ「日本橋バーガー」の完成です。

さっそくできあがった「日本橋バーガー」を受け取ると、まずはかつお節のいい香り。かと思うと香ばしい和牛を焼いた香りがすぐにやってきます。とにかく、匂いだけでもう美味しい! かつお節がたっぷりとは聞いていましたが、はみ出しているというか、こぼれているというか、正直やりすぎでは? と思うぐらい。でも、すぐにこれが必然だとわかります。
特製の和風ソースのアクセントの正体は…

『にんべん』のだし醤油を使ったソースがまた、いい塩梅。国産りんご酢のフルーティーでマイルドな酸味、そして国産にごり梅酒の甘み、そこに加えているのが実山椒。これらが相まって、奥深い和風ソースになっています。実山椒の爽やかなシビレが和牛とも合うんです。あまりに痺れると和牛の美味しさがブレてしまいますが、ほどよいシビ辛はコクのある和牛パティのいいアクセントになっています。

結構なボリュームと厚みがあるので、思いっきりかぶりつくのがおすすめ。ちょっとぐらい口の周りが汚れても躊躇することなかれ。しっかり、この“層”を噛み締めることが美味しく食べるコツです。いわゆるグルメバーガーは多々ありますが、これだけ和風に振り切っているのでボリュームのわりにはあっさりと食べやすいのも高ポイント。油っぽくなり過ぎていないのもいい!
かけすぎぐらいのかつお節は確実にこぼれていますが、スプーンがついてくるので、こぼれたかつお節を自分でバーガーにかけながら食べていきます。フライドポテトにかつお節をつけて食べるのもおすすめです。これだけで一気に和風になるのもいいですね。

お値段がまあまあしますが、食べ終わったときの満足感もハンパない。肉を食べた感もあり、繊細な和の食事をしたような充実感もあります。「日本橋バーガー」は12月末までの限定販売の予定だそう。食欲の秋でもあるので、日ごろのご褒美メシとしても、ぜひ一度食べてみてください。
●SHOP INFO
店名:Wagyu Burger コレド室町テラス店
住:東京都中央区日本橋室町3-2-1 コレド室町テラス1F
TEL:03-6665-6929
営:11:00~22:00(L.O.21:30)※ランチタイム11:00~15:00
休:施設に準ずる
https://wagyuburger.jp/