牛めし、カレー、定食、期間限定メニューが人気のチェーン店『松屋』では、5月24日に期間限定新メニュー「プーパッポンカレー」の提供をスタート。タイ料理の定番メニューを手軽に味わえるとあって、連日多くのお客さんからオーダーを受けている模様です。
メニュー名の「プーパッポン」は、「プー」が「カニ」、「パッ」が「炒める、「ポン」が「粉」の意味で、直訳すると「カニのカレー粉炒め」。これに溶き卵を混ぜて仕上げたのが「プーパッポンカレー」で、タイ料理の中でも日本人の舌に合いやすいことで人気が高い定番料理。今年2月に『松屋』系列のカレー専門店『マイカリー食堂』で販売された際は、食したお客さんから大好評を博したんだとか。この事前情報の段階でほぼ大勝利が確約されたようなもんですが、やはり実際に食べてみないことには…ということで、さっそく最寄りの『松屋』にて実食してまいりました!
噛むほどに深みが増す「プーパッポンカレー」
オーダーから約3分。ライス、味噌汁に続いてプーパッポンカレーが別皿で運ばれてきました。明るい茶色と漂う甘い香りは、ココナッツミルク入りのまさしくタイカレー。具材は長めのアスパラガスと玉ねぎ、溶いたやつが固まった玉子、赤い筋状のやつがカニですね。メニューによると、カニはタラバガニと練りもの(いわゆるカニカマ)で構成されているとのこと。
まずはルー単独で、味わいをチェック。最初に来たのは甘味で、その後すぐにヒリリとしたスパイシーな辛さが広がります。ココナッツミルク感は強くなく、また辛味も口にいつまでも残らずにすっと消失。苦味というか、ちょっとクセのある味わいは、ルーにブレンドされている干しエビのチリインオイルかな? カニの身からは噛むほどにカニのテイストがしっかりと感じられます。
スプーンにご飯を乗せて、カレーと一緒にパクっ…あれ、味わいが全然変わったぞ! 甘味、辛味、クセのある風味の全てが、ご飯と合わさることで美味しさへと一気に昇華しました。アスパラガスの野菜味と食感、柔らかな玉ねぎからの甘味、ほぐれたカニの身の旨み、もったりでもシャバシャバでないカレールーのちょうどいい水加減、付け合わせの福神漬けに至るまで、どれをとってもご飯の消費を加速。結局ご飯の方を先に食べ切ってしまい、最後はルーだけをしっかり味わいながらの完食となりました。ごちそうさま!
カレールーだけを最初に食べたときは、ココナッツミルクの甘い香りと甘味、干しエビから来るクセのある味わいに、正直な話「これちょっと大丈夫なのかな…」と感じたんですが、ご飯と一緒に食べた瞬間そんな疑念は雲散霧消。タイカレーの美味しさを改めて認識させられた次第です。ご飯なしのカレー単品(570円/税込)が用意されているというのもなるほど納得です。
一度食したら何度でも食べたくなってしまう「プーパッポンカレー」。この機にぜひお近くの『松屋』で、グッドなテイストを味わってみてください。