
1999年に全国発売し、後の焼酎ブームを呼び起こし、牽引した「黒霧島」。誰もが気軽に、当たり前に飲み続ける定番だが、改めて問うてみよう。これほどまでに人々を惹きつける理由はなんだろう、と。香り、味わい、食との相性。改めて見つめる黒霧島、その奥深き世界へ。
誰もが知る焼酎に隠された知られざる数々のこだわり
大袈裟ではなく、およそこの国の酒飲みで芋焼酎「黒霧島」を飲んだことがない人はいないのではないだろうか。柔らかい口当たり、ほのかな甘味、そして切れの良い後味。「黒霧島」の味こそ、芋焼酎の味そのもの、と理解している人も少なくないだろう。そして同様に、もはや説明不要の亀田製菓の「亀田の柿の種」を食べたことがない人もいないだろう。そんな霧島酒造と亀田製菓グループのアジカルがタッグを組み「霧島に合う 亀田の柿の種」が発売された。名前の通り、霧島焼酎との相性を突き詰めて開発された3種のフレーバーの柿の種だ。
そもそも霧島焼酎が酒場の覇者となり得たのは、酒場に揃う種々諸々の料理と引き立て合うから。「焼酎文化は食文化の基にありき」の信念で焼酎をつくる霧島酒造。その想いが霧島焼酎を醸し出す。「黒霧島」「白霧島」には黄金千貫(コガネセンガン)、「赤霧島」には紫優(ムラサキマサリ)、ともに九州産100%のさつまいもを使用。仕込むのは数十年の月日をかけて地中で濾過された水・霧島裂罅水(キリシマレッカスイ)100%。米麹の基になるのは国産米100%。これだけの素材を使い、自社工場生産100%でつくる霧島酒造の焼酎、これが九州料理をはじめとした日本の味に合わないわけがない。

無論、代表的な3種の霧島焼酎それぞれに、とくに合う料理もある。「黒霧島」には濃い目の味付けの料理、「白霧島」には繊細な料理、「赤霧島」には酸味のある洋食や香りのある料理。先にご紹介した亀田の柿の種のフレーバーで見れば、一層分かりやすいだろう。「黒霧島」のほのかな甘味、キレの良い後味は、濃厚な味噌モツ鍋の味をすっきりとまとめる。さつまいも本来の甘味を引き出した「白霧島」は、鶏からあげのシンプルな素材感を引き立てる。そして、紫芋の香り豊かな「赤霧島」は、チキン南蛮のほのかな酸味や甘味と響き合う。明確な個性を持つ3種の霧島焼酎が、それぞれの料理とまるでパズルがはまるようにマッチするのだ。
さて、食中酒として万能の魅力を持つ霧島焼酎だが、飲み方は、「お好みに応じて自由に」が霧島酒造の方針。焼酎本来の力強さを楽しむロック、まろやかな口当たりと甘味の水割り、ふわりと香りが立つお湯割り、爽快感と切れ味が際立つ炭酸割り。スタイルを変えるだけで異なる魅力が顔を出すのも、霧島焼酎の奥深さゆえ。
「水よりも慣れ親しんだ味」などという冗談が真実味さえ帯びる定番芋焼酎。その味や魅力は知るところでも、その裏に潜むこだわりを知り、料理との相性という視点で味わってみれば、また新たな魅力も見えてくる。そうして人々を驚かせ、楽しませ続けるからこそ、霧島焼酎は変わらずに焼酎の定番であり続けるのだ。
合わせるならこんな料理
「黒霧島」に合わせるなら豚の角煮

トロッとした甘味とキリッとした切れ味の「黒霧島」は、味噌、醤油などがベースになった濃厚な料理と好相性。炭酸割りと合わせれば角煮の脂や甘味をすっきりと流す。


ピリ辛味噌とニンニクで仕上げたモツ鍋を再現。濃厚な旨味が黒霧島とぴったり。
「赤霧島」に合わせるなら生ハム

紫芋由来の華やかな香りと、するりとした甘味の「赤霧島」は、酸味のある料理や多彩な洋食と相性抜群。生ハムの旨味や塩気は「赤霧島」の雅な香りと上品な取り合わせ。


九州のご当地料理・チキン南蛮を、甘酢とタルタルソースの風味でまろやかに再現。
「白霧島」に合わせるならおでん

さつまいも本来の甘味と旨味が特徴の「白霧島」は、繊細な料理の邪魔をしないため、刺身や出汁系の料理に好適。おでんの出汁の風味や種の個性も、しっかりと引き立てる。


醤油とニンニクで、シンプルでありながら後を引く美味しさに仕上げた鶏からあげ味。
亀田の柿の種に関するお問い合わせ:025-382-5637(アジカル お客様相談室)
飲酒は20歳から。飲酒は適量を。飲酒運転は法律で禁じられています。妊娠中や授乳中の飲酒はお控えください。