
高級トリュフ料理のコースの中身は?
目の前には、1枚の紙が置かれていた。それはトリュフ料理のお品書きであった。前菜からデザートまで、すべてにフランス産の高級トリュフが使われている、という贅沢な料理の内訳。
ある日、編集部から「高級トリュフを食べに行ってくれませんか?」と言われ、ホイホイやってきたのが、東京・六本木のミッドタウンにある「アルティザン ドゥ ラ トリュフ パリ」。
パリの観光名所の1つである「ベー・アッシュ・ヴェー」に本店を構える名店が7月14日、日本初上陸するということで、そのお披露目会に来たのだ。

ところで、トリュフ。チョコレートではなく、キノコの一種。そんなことは知っている。私はこれまでに、トリュフの香るポテチや、トリュフ風味のベビーチーズを食したことがある。が、それは「~風」というだけ。フレンチなどでトリュフが付いてきたとしても、ほんの少し、あくまで香り程度のもの。つまり、告白すると、私は、本物のトリュフ丸ごとの香りや味をほぼ知らなかったのだ。
ほぼ初体験ともいえるトリュフにいささか怯えていたうえ、幸か不幸か、若くて可愛い女性2人組と相席になり、いっそう緊張が高まる。そこで、お品書きをチラ見しつつ、スマホで「トリュフ、味、香り」と検索してみた。ところが、フォアグラ、キャビアと肩を並べる高級食材。黒と白があり、「黒のダイヤモンド、白のダイヤモンド」と称される。雌ブタは土に埋まったトリュフを探す名人。などの周辺事情はあるものの、肝心の味や香りの詳細がない。