パンとのペアリングを楽しむベーカリー

お店のコンセプトは「パンとのペアリングを楽しむベーカリー」ということで、木村屋總本店初となる店内厨房で作られるサンドイッチが看板商品です。つまり、サンドイッチは他では買えないオリジナルというわけです。
ショーケースの中でまず目に飛び込んでくるのは、「ザ・定番コロッケ」、「ジューシーメンチカツ」という揚げ物サンド2アイテム。コロッケもメンチも分厚いタイプで、キャベツとともにパンにふんわりと挟まれています。「揚げ衣と甘辛ソース。その味が接地したしっとりパン……」。思い浮かべるだけでテンションが上がってきますよね。

そのほか、「ハートのいちごあんこ」や「たっぷりツナ&クリームチーズ」といったサンドイッチもありました。店員さんにラインナップを聞くと、「ダブルハムカツ 濃厚ソース」「モリモリたまご」もあるそうですが、残念ながら取材した日は売り切れ。そこで販売されていた4つを詰め合わせにしてもらいました。ちなみにすべてハーフサイズから購入可能です。

サンドイッチ以外では、店の奥にあるショーケースに、四角い形の「四角い焼きそば」や「玉露あんぱん」「苺あんぱん」などもあり、そちらは渋谷の『キムラミルク』でも買えるそうですが、美味しそうなのでついでに購入。『銀座 木村屋總本店』さんに行くと、いつもパンの種類がたくさんあって、選ぶ時間も幸せな気分になりますが、あれもこれもと、胃袋の許容量を無視して買ってしまうのは、ここでも同じ。

しかし、やっぱりたくさん買って大正解。どれもこれも、今まで食べたことがないような美味しい仕掛けがいっぱいあるのです。
看板商品の「ザ・定番コロッケサンド」と「ジューシーメンチカツサンド」は、分厚いコロッケとメンチの満足感があるのに、揚げ物とは思えないほどさっぱりした味のサンドイッチ。特製のコロッケやメンチカツの美味しさに加え、たっぷりのキャベツや紫キャベツと、すっきりした特製ソースが味をキリッと引き締めてくれています。

また、「たっぷりツナ&クリームサンド」のツナは、ツナマヨに隠し味にアンチョビソースを加えてあり、クリームチーズとの相性が最高。これはお酒にも合う味です。
一方の「ハートのいちごあんこ」は、デザートサンドイッチ。木村屋ならではの上品なこしあんがたっぷりと入っていて、北海道産の生乳を使った新鮮なクリームの口どけ、そして苺の酸味のバランスがたまりません。
そして、最後にもう1つ個人的に感動したのが「四角いやきそば」(270円)です。これは『キムラミルク』でも販売している商品だそうですが、筆者は初めてだったので、斬新な四角い焼きそばパンの美味しさに目が丸くなりました。

デニッシュ生地の四角いパンで焼きそばを包んであり、焼きそばにはマヨネーズ、紅生姜、パセリ、鰹節パウダーが混ざっているんです。デニッシュパンと焼きそばの相性は衝撃的かつ感動的な美味しさでした。
というわけで、やっぱり木村屋總本店は、いつの時代も革新的で素晴らしい。改めて尊敬の念がわきます。巣鴨駅で途中下車してでも立ち寄る価値がある『キムラスタンド』。ちなみにここが1号店ということは、今後、いろんな駅ナカにできるかもしれませんね。
(撮影・文◎土原亜子)
●SHOP INFO

店名:キムラスタンド巣鴨駅店
住:JR巣鴨駅 改札外
営:平日 8:00~22:00/土日祝 8:00~21:00
※6/1からしばらくの間は、全日 10:00~21:00で営業
休:無休
https://www.kimuraya-sohonten.co.jp/cms/kimura-brands/stand/index.html