寿司職人にとっても広島の魚は珍しい存在
今回のイベントで寿司を握ってくれたのは、「四ツ谷 後楽寿司 やす秀」の二代目・綿貫安秀さん。綿貫さん自身、TAUの寿司イベントで初めて広島の魚を使って寿司を握ったそうです。

「市場で広島の牡蠣はよく見かけるものの、それ以外の海鮮のイメージはなかった」と綿貫さんが言うほど、県外で広島の魚を知る人は少ないですが、瀬戸内海は天然の岩礁や瀬に恵まれており、そこに多種多様な魚が育つそうです。
こだわりの魚を使った寿司はあっさり美味
今回、赤酢のきいたシャリを使った江戸前寿司のネタには、広島の旬の魚を使用しています。ラインナップは「キジハタ(あこう)」「広島サーモン」「イシダイ」「ヒラメ」「カマス」「モンゴウイカ」「アナゴ」の7種類。

全体的に「脂がたっぷりのった魚」というよりは、「バランスよく味が整っている魚」といった印象です。江戸前寿司のようにネタにひと手間を加える場合、脂がのっている=おいしいというわけでもなく、魚自体の旨みがしっかり感じられました。







イベントでは広島の日本酒も用意されており、やはり地元の食材との相性はバッチリ。気になった日本酒はTAU店内で購入することも可能です。

今回の寿司イベントは今後も定期的に開催していきたいとのこと。お寿司はこういったイベントでしか食べられませんが、広島から直送された魚介はTAUで販売されています。広島の魚が気になる人はぜひ一度足を運んでみてください。
(取材・文◎今西絢美)
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ひろしまブランドショップTAU