トップシェフが国東ならではの特別コースを用意

なんと会場は、1300年の歴史ある古刹・文殊仙寺の境内。「3人寄れば文殊の知恵」の諺の発祥の地としても知られる寺の境内に、純白のクロスが敷かれた美しいダイニングテーブルが用意されているのです。

さらにここからがすごい、今宵のディナーを担当するのは東京・南麻布『茶禅華』のシェフ・川田智也氏。オープンよりわずか9ヵ月でミシュランガイド2つ星を獲得するという快挙を成し遂げた、東京でもっとも注目を浴びるシェフが腕を振るうというのです。
「数ヶ月前より国東半島を訪れ、地域の食材、環境、歴史、人々と交流を重ね、この日を迎えました」と川田氏。

当日は、特に印象深かった国東の食材を使い、国東半島だからこそ味わえる川田氏の料理が振る舞われました。今、飛ぶ鳥を落とす勢いのシェフが店では決して味わうことのできない料理を振る舞う。さらに会場となる舞台や、その導線までもが非日常の連続。地元の人でさえ気づいていない地域の魅力を濃縮した、美しい時間がゆっくりと流れていました。