幻の肉「土佐あかうし」のおいしさを引き出すレアでいただくメニュー
最近は日本各地で育てられている肉牛の品種名を前に出したメニューをよく見かけますが、珍しいのが「土佐あかうし」。高知県で長く飼われてきた毛色が褐色の品種で、約2000頭しかいない希少な肉牛です。赤身と霜降りのバランスがよく、脂のおいしさと赤身肉の味わいの両方をバランスよく楽しめるこの肉を「GARDEN HOUSE」では「土佐あかうしのビーフカツサンド」に。内もも肉をレアに揚げ、自家製デミグラスソースとトリュフバターで味付けしています。

NYのウエストヴィレッジにある人気店ROSEMARY’S の味が楽しめる「ROSEMARY’S TOKYO」では、あかうしをカルパッチョにして提供。

※提供時間は17時~22時
「SALON BUTCHER & BEER」では、あかうしのグリルにぜんまいなどの山菜をビールの衣でフリットしたものを添え、辛みのアクセントが効いた菜の花のピュレで春の一皿に。赤身肉とイエローグリーンのコントラストも美しいメニューに仕上げています。

高知の果物の王様・文旦と国産初のベルガモットの競演
温暖な気候の高知県ではみかんをはじめとする柑橘類の栽培が盛んですが、なかでも文旦の生産量は高知県が日本一! 「土佐文旦」の甘味と酸味、そしてほろ苦い味わいを生かした様々なメニューで展開しています。また、アールグレイティーの香りとして知られるベルガモットを初めて日本国内で本格生産したはるのテラスの「土佐ベルガモット」を使ったメニューも気になります。
TORAYA CAFE・AN STANDでは、土佐文旦をあんペーストにして使った2品を展開。土佐文旦の皮と果肉をピューレ状にし、吉野葛といただく「土佐文旦のあんペースト葛湯」と土佐文旦を丸ごとねりこんだ白あんとこしあんを挟み込んだ「あんこっぺ [土佐文旦]」は、いずれもやさしい甘さの奥にほのかな苦みを感じる一品。あんこっぺのアクセントに入ったクリームチーズの塩味が味を引き締める絶妙なバランスはぜひ味わってみてほしいですね。

![TORAYA CAFE・AN STANDの「あんこっぺ [土佐文旦]」500円](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2018/02/20180219-tosa06.jpg)
砂糖を使わないチョコレートを展開する「Lady Bear」からは、砂糖の代わりに低GIのアガペシロップを使い、土佐ベルガモットを4種類のチョコレートにしたボンボンショコラのセットを発売中。プレーン・ジンジャー・フランボワーズ・プラリネの4種類で、それぞれベルガモットを使ったガナッシュを作り、ほかの味わいと層にしたボンボンショコラに仕上げています。

このほかにも、広い鶏舎と太陽の下で放し飼いされている鶏「土佐ジロー」の卵や、高知県が発祥の地といわれている自慢のフルーツトマトを使ったメニューもおすすめです。
店舗での提供のほか、ニュウマン新宿2Fの「ココルミネストア」と1Fの「AKOMEYA TOKYO」でも、南国土佐の魅力が詰まったおいしい商品を販売しています。
昼夜の寒暖の差が大きく、おいしさが果実などにもぎゅっと凝縮されている土佐のうまいものをアクセスのいい新宿で味わえるチャンスは見逃せないですね。
(取材・文◎北本祐子)
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※本記事でご紹介したメニュー・商品はすべて税別価格です