「アングリーチャパグリ」の味やいかに?

筆者はこれまで「農心」の製品をいろいろ食べ比べてきましたが、もっとも辛かったのは、何をおいても「アングリーノグリ」(汁あり)でした。これは「辛ラーメン」と比べてもずっと辛く、そして美味しかったのを覚えています。

今回の「アングリーチャパグリ」にも、“アングリー”という辛さの代名詞たる単語が冠されているので、いやが上にも期待が高まります。

さっそく作っていきます。といってもカップ麺なので、お湯を沸かしてカップに注ぎ、湯切りをして、粉末スープと調味油を入れるだけ。

出来上がった「アングリーチャパグリ」がこちら。カップの内側に広がる赤黒いソース。黒く染まった麺。なかなかシュールなビジュアルです。ナルト風のたぬきが唯一の癒やしといった感じですね。

このように韓国カップ麺は、総じて見た目はあまり美しくはありません。が、味わいは格別。
さっそく麺をすすると、いきなりブハッとむせてしまいました。そして間髪を入れず辛さが襲来。思わず「ヒィ~」と悲鳴を上げたくなるような辛さです。が、あえて気にしないようにどんどん食べ進めます。

すると、次第に辛さの中に海鮮ダシの風味がじわりじわりと響いてきます。もっちりした太麺に激辛ソースがねっとりと絡まっていて、筆者が好きな「アングリーノグリ」に近い味わい。そこに、チャパゲティの香ばしさも追随。
以前の「チャパグリカップ」に比べると、辛さを強くした結果、甘さや香ばしさのバランスが良くなった気がします。ここで1つ足りないとしたら酸味。

そこで、紅生姜を入れてみました。これが大正解。辛さと酸っぱさが同居して、味に奥行きが出るんです。
ちなみに食べ終わっても20分くらいは辛さが続きますが、この時間も味のうち。また食べたくなるのです。
というわけで結論です。筆者は、普通のチャパグリカップより、「アングリーチャパグリカップ」のほうを断然おすすめします。
(撮影・文◎土原亜子)