ワインにホップを浸漬させた独自製法がポイント

「メーカーズレシピ スパークリング ウィズ ホップ」は、果実感のある白ワインにホップ
を浸漬させたメルシャンこだわりの製法を採用したスパークリングワインです。ホップといえばビールに使われる原材料のひとつですが、白ワインにフルーティーで華やかなアメリカ産ホップを浸漬させることで、ホップの香りと苦味をプラス。ほのかな苦味が加わることで、料理との相性がぐっと良くなるんです。
そんなメーカーズレシピに合う料理は、「油を使った塩気のある料理」。今回筆者が試したのは「唐揚げ」です。白のスパークリングといえば魚介類を合わせることが多いと思いますが、口の中にホップ由来の苦味が残ることで、料理の味を高める働きがあるんです。また、スッキリした後味が油をスッとリセットしてくれます。

唐揚げだけでなく、フライドチキン、天ぷら、スナック菓子、枝豆、塩ナッツなどとの相性もバッチリ。煮物、チャーハンにも合うそうなので、ビール感覚で飲めるワインという感じかもしれません。
ビストロシリーズは魚介類の生臭さを軽減

パッケージがリニューアルした「ビストロシリーズ」は、7~9%のアルコール度数のスパークリングワイン。ビストロブランドは発売25周年を迎えており、いずれのワインも「フードマッチ製法」を採用しています。フードマッチ製法とは、魚介類と組み合わせた際に発生する生臭さを引き起こす物質を軽減するもので、これにより幅広い食事に合わせやすいワインとなっているんです。
「ビストロ スパークリング 赤」は、ベリーのような甘い果実の香りが特徴。後口に厚みがあり、デザートワインのような甘さです。ワインを飲み慣れていない人なら「甘くておいしいい」と感じるはず。
そんな赤に合わせるのは、「甘辛い味の煮物や焼き物」。ワインの甘みが、みりんや砂糖の甘さや旨みを引き立ててくれます。甘み×甘みの組み合わせはペアリングの基本。筆者はチャーシューに合わせて見ましたが、たしかに料理の味わいにぐっと深みが生まれたように感じました。

続いてフードペアリングを試したのは、「ビストロ スパークリング ロゼ」。マスカットのようなフルーティーな香りのスッキリした甘口ワインです。最後に少しロゼらしい苦味が残り、ワインの味に厚みを感じさせてくれます。

ロゼと相性がいいのは、マヨネーズを使ったサラダ。ワインの酸味や甘み、苦味がマヨネーズのコクを引き立ててくれます。ポテトサラダやマカロニサラダ、かぼちゃサラダなどが合います。さらに、トマトソースのパスタやクリーム系のデザートにも合うなど、かなり万能なワインです。

また、マヨネーズは「ビストロ スパークリング 白」とのペアリングにも最適。こちらも果実感は強いものの、食事には合わせやすいはずです。

今回紹介したワインはいずれも500mlなので、フルボトルのものと違って1~2人でも飲みきりやすいのも家呑みにぴったり。スパークリングワインは発泡性なので、開栓したら飲みきらないといけないのが少人数で飲むといの悩みでしたが、これなら気軽に飲めそうです。また、スパークリングワイン=乾杯酒のイメージが強いものの、「メーカーズレシピ スパークリング ウィズ ホップ」と「ビストロ スパークリング」は、ぜひ食中酒として楽しんでみてほしいワインです。
●DATA
メーカーズレシピ スパークリング ウィズ ホップ
https://www.kirin.co.jp/products/wine/makersrecipe/
キリン
https://www.kirin.co.jp
●著者プロフィール
今西絢美
「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも絶賛追跡中。コンテンツ制作会社「TEKIKAKU」取締役。