辛すぎるけどやみつきになる麺

まずはスタンダードな激辛味を試すべく、カップ麺から作ってみました。フタを開けると、かやくと激辛ソースが付属しています。湯切り口などはないので、慎重にお湯を切ります。シンクに麺をぶちまけないよう注意。麺とお湯をザルにこぼしてカップに戻したほうが早いかもしれません。

麺と調味料を絡めると、激辛味というだけあって、見た目も真っ赤。いかにも辛そうです。麺はやや太めでもっちり。恐る恐る食べてみると、あれ? 正直言ってあまり辛くありません。「むしろ甘辛じゃないか」と調子に乗って韓国映画のようにズルズルとすすっていたら、1/3も食べないうちにじわじわと辛くなってきました。

さらに食べ進むと、容赦のない辛さが襲ってきました。口の中がヒリヒリして、辛いを通り越してむしろ痛い。残虐な韓国映画のワンシーンで目を覆うことはしばしばですが、この鬼のような辛さには口を覆いたくなります。半分ちょっと食べたところでギブアップ。もう無理。
残ったのは、血みどろのような麺1/2と、床に散らばった未開封の袋麺たち。韓国映画によく出てくるシリアルキラーが死体を処理する時のように、「これ、なかったことにしようかな」と思ったほどです。

しかし、思い直してGoogleで検索しました。「激辛プルダックポックンミョンを克服する方法」です。すると、色々と先人の知恵が出てきました。この激辛麺をマイルドにするには、卵を入れる、牛乳と一緒に食べる、とろけるチーズを入れる、ごはんを投入する…等々。確かにこれなら辛さが抑えられ、美味しく食べられそうです。
しかし、そんなセコいことをせずに済む商品が、ピンク色のパッケージの「カルボプルダック麺」。カルボナーラ味です。プルダックシリーズの中で唯一、辛さが控えめ。取り寄せていた袋麺の中に偶然、その「カルボプルダック麺」があったので作ってみることにしました。

袋麺なので、鍋で麺を茹で、茹で汁を捨てて調味料を絡ませて作ります。

調味料自体がカルボナーラ味なので、そのまま食べてもマイルドらしいのですが、もう二度と口内を炎上させたくない筆者は、どこから現れるかわからない悪魔の辛さに備えて、あらかじめ粉チーズと卵を載せて食べてみました。やっぱりマイルドな味から始まりますが、次第に辛くなってきます。しかし、先ほどとは違い、辛さが一定のあたりに到達すると、クリーミーさが続いて、なんと、最後までまろやかな味で食べ終わることができました。これはイケます。

さらに調べてみたら、この「カルボプルダック麺」は、シリーズ中でも1番人気の商品だということがわかりました。韓国にも辛いものが苦手な人、いるんですね。皆さんもぜひ試してみてください。日本のインスタント麺では味わえない、異次元の辛さと旨さを体験できますよ。
(撮影・文◎土原亜子)