
●フードライターが普段使いしているお取り寄せグルメを調査。今回は宮城県のソウルフード・笹かまぼこぼこを使った「Canささ 笹かまアヒージョ」をご紹介します。
都道府県ごとにご当地名物がありますが、宮城県仙台市といえば「笹かまぼこ」。明治初期にヒラメが大量に揚がり、無駄なく消費するためにかまぼこにしたのが始まりです。
宮城県民のソウルフードであり、製造会社ごとに異なる笹かまの食べ比べを楽しむことも珍しくありません。高級なイメージもあり、贈答用にも重宝します。
小腹が空いた時は袋のまま食べたり、一口大に切ってわさびをつけて食べるのも好みです。あえて難点をあげるとすれば、賞味期限が短めなこと。冷蔵保存が主流で、取り寄せる時は冷蔵庫のスペースとすぐに食べきれる量を意識して購入しています。

冷蔵品で日持ちはしない、この笹かまの常識を覆したのが、『武田の笹かまぼこ』が製造販売する「Canささ 笹かまアヒージョ」。「新東北みやげコンテスト」では最優秀賞を受賞した経歴もあり、今注目したい仙台土産です。
昭和 10年創業の『武田の笹かまぼこ』。昔ながらの製法である石臼造りにこだわり、魚本来の旨みや甘味をいかし、食感よく丁寧に練り上げています。主原料であるスケソウダラは工場長が吟味し、ベストなものを仕入れています。
工場では製造見学や焼きかまぼこ体験ができたり、併設レストランでは塩釜港直送生まぐろの食べ放題があったり、観光にも楽しい施設です。そんな『武田の笹かまぼこ』の本社と工場のある塩竃市は、東北大震災では津波の被害を大きく受けた場所です。
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その被災経験から、原料のロスを防ぎ、新たな笹かまの販路を広げるべく誕生したのが、「Canささ 笹かまアヒージョ」。同県にある『秋保ワイナリー』と『木の屋石巻水産』に協力を仰ぎ、商品化に至ったそうです。