【実食調査】『八天堂店舗』の「くりーむパン」がリニューアル! どう変わったのか5つ全部食べて確認してみた

【実食調査】『八天堂店舗』の「くりーむパン」がリニューアル! どう変わったのか5つ全部食べて確認してみた
食楽web

●調査内容:ルニューアルされた「クリームパン」はどこが変わったのかを調査。実際に試食し美味しさを確認してみた

 広島県三原市で昭和8年(1933年)に創業し、今やコンビニとのコラボや海外展開を行うなど、その名を全国に轟かせている老舗スイーツパン専門店『八天堂』では、看板商品にしてお店の代名詞でもある「くりーむパン」のリニューアルを敢行。実店舗で販売される「クリームパン」が、12月1日より新たな仕様へと生まれ変わっています。

リニューアルされた5つを購入。実際に食べてみることに(食楽web)
リニューアルされた5つを購入。実際に食べてみることに(食楽web)

 パン生地に発酵クリームとバターを新たにブレンドし、しっとり感と風味の豊かさがアップ。また、充填するクリームの注入量も増量され、「くりーむパン」全体に占めるパン生地の割合が減少。頬張った際に中のクリームが溢れ出すような、より一層のスイーツ感を楽しめるようになっているんだとか。

 これはさっそく調べてみなければ! ということで、最寄りの『八天堂』にて現物を入手。リニューアル前との違いに加え、定番フレーバー5種類のテイストを改めて紹介していきます。

パン生地がより薄く、よりしっとりとパワーアップ!

サイズは全種類共通で、直径は約8cm、高さは約3.5cm
サイズは全種類共通で、直径は約8cm、高さは約3.5cm

 パッケージを慎重に開けて、中の「くりーむパン」を取り出します。というのも、パン生地がしっとりとしているだけでなく薄くて柔らかいために、少しでも乱暴に開けてしまうとパン生地が破れてクリームが溢れ出してしまうので注意が必要です。

パン生地は上面と下面がとにかく薄目。横はクリームの注入口付近が薄く、クリームが届かないパン生地だけの部分もありました。
パン生地は上面と下面がとにかく薄目。横はクリームの注入口付近が薄く、クリームが届かないパン生地だけの部分もありました。

 まずは気になるパン生地をチェック。パッケージから取り出す時点で、しっとりとした感触が伝わってきます。慎重に割り、パンの生地だけをパク。なるほど、パン自体の味わいは大きく変わっていませんが、風味の豊かさとしっとり感、柔らかさがアップしている感じがします。生地の厚さ、特に上面側は従前よりも明らかに薄くなっています。

5種類全部食べてみる!

「カスタード」1個300円
「カスタード」1個300円

 ではお待ちかね、「くりーむパン」を実食。まずは”基本にして至高”の「カスタード」から。

 溢れ出すカスタードクリームは適度な濃厚さと甘味を備え、ミルクでも牛乳でもない「乳」のコクがとろんとした舌触りとともに口いっぱいに広がります。パン生地は存在感をあまり主張せず、食感と風味がカスタードの美味しさを際立たせる脇役的なポジションに収まり、手に取ったときの重量感に反して食したときの“重さ”は全くナシ。ペロリと1個、口の中で消えていきました(笑)。

「生クリーム&カスタード」
「生クリーム&カスタード」

 続いては「生クリーム&カスタード」。生クリームが入ったことで、クリームの味わいがどう変わるのかを確認してみます。

 なるほど、カスタードの濃密さよりも生クリームの軽さが前に出てきて、口当たりもぐっと軽くなっています。カスタードと生クリームの両方の甘さと味がしっかりと感じられ、生クリームの軽さの分だけパン生地の存在感は「カスタード」よりも際立っています。同じ系統のクリームでも、印象が結構変わることにびっくりです。

「抹茶」1個300円
「抹茶」1個300円

 3個目は「抹茶」。気になるクリームの味わいは、抹茶の主張は色味ほど強くなく、滑らかで甘さ控えめのクリームの向こう側に「ちゃんといますよ~」と手を振っているような感じ。香りも薄っすらと乗っかっている程度で、後味のほのかな渋味と苦味も含め、常に一歩引いた位置にいます。温かいお茶と一緒に食べたい、和を感じさせるテイストです。

「チョコレート」1個300円
「チョコレート」1個300円

 次は「チョコレート」。チョコレートクリームの味わいはミルク寄りか、それともカカオ寄りなのか。クリームだけをペロッとひと口。

 はい、正解は「気持ちカカオ寄り」でした。カカオのビターさを残しつつ、ミルキーなテイストもちゃんとあり、比率でいえば55:44くらいの微妙な差でビターが上回る感じです。口の中にチョコレートクリームの甘さと苦味がいつまでも残らず、すっと消えていくのが印象的です。このパンに関しては完全にクリームが主役で、包んでいるパン生地が美味しさのアシスト役に徹しているように感じました。

「小倉」1個300円
「小倉」1個300円

 最後は「小倉」。紫な色合いのクリームと、その中にいる小豆の粒が小倉あんの雰囲気を演出してます。さて、どんなテイストになっているのか…。クリームのミルキーさと、とろっとした舌触りに、小豆の風味と粒が崩れた細かなザラザラ感、さらに小豆の皮の食感も加わって、「小倉あんフレーバーのクリーム」という表現がぴったりの味わい。こちらはパン生地との相性がとにかく抜群で、むしろ生地の厚い部分をクリームで食べたくなるような美味しさを体感できました。

調査結果。編集部のおすすめも選んでみた!

 パン生地の仕様が変わったこと、さらに充填するクリームの量も増えたことで、お店自慢のクリームの美味しさをより強く感じられるようになったのは、食べる方からすれば嬉しい以外の何物でもありませんよね。ちなみに編集部のオススメは定番オブ定番の「カスタード」。さすがは看板所品、リニューアルでも揺るぎのない美味しさでありました。

 なお、今回のリニューアル「くりーむパン」は“実店舗での販売分のみ”となっており、『八天堂』公式オンラインショップでは引き続き従来通りの仕様で作られた各種「くりーむパン」を購入することができます。ということはつまり…そう、リニューアルの”前と後”の食べ比べが可能なんです! ぜひ両方の「くりーむパン」を手に入れて、美味しさの変化と味わいの違いを実感してみてはいかがでしょうか。

(撮影・文◎河西まさあき)

●DATA

八天堂 「くりーむパン」リニューアル新発売

販売開始日:2022年12月1日(木)
店舗:国内の『八天堂』実店舗
https://hattendo.jp/
※公式オンラインショップでは従来通りの「くりーむパン」を販売
※価格はすべて税込