【食楽検証】ヘルシーだけど味は? 豆腐で作られた「台湾まぜそば」と「担々麺」を食べてみた

【食楽検証】ヘルシーだけど味は? 豆腐で作られた「台湾まぜそば」と「担々麺」を食べてみた
「豆腐干絲 汁なし担々麺/台湾まぜそば」(想定価格:各438円前後) | 食楽web

 大豆加工食品といえば豆腐や納豆、豆乳などがメジャーどころですが、近年はこれまでになかった全く新しいタイプの商品が続々と登場。低カロリー・高タンパクに加えて美味しさも格段に向上したとあって、ここ数年で注目度、人気ともに急上昇しています。

 今年で創業50周年を迎えた老舗食品メーカー『Asahiko(アサヒコ)』の大ヒット商品「TOFFU PROTEIN(トーフプロテイン)」シリーズ最新作「豆腐干絲(とうふかんす)」は、干した豆腐を細く切って麺状にした「豆腐干絲」を使った麺メニュー。「台湾まぜそば」と「汁なし担々麺」の2種類のテイストで、どちらにも欠かすことのできない具材の挽き肉を大豆ミートにするなど、豆腐&大豆尽くしの仕様が特徴の一品です。

通常の豆腐と同様に、麺は水で満たされた状態でパックされています
通常の豆腐と同様に、麺は水で満たされた状態でパックされています

「豆腐干絲」の作り方は至ってカンタン。麺が入っているパックの口を少しだけ開け、中の水を全部捨てたらレンジへ。500Wで50秒、600Wなら40秒加熱し、別添えのタレを混ぜ合わせたら完成です。

 元々の「豆腐干絲」はその名の通り“糸状にして干したもの”で、水で戻してから調理するのがデフォ。それを思えば、レンチンで1分もかけずに食べる準備が整うのは画期的ですよね。ちなみにタレですが、冷たいままかけるよりも湯煎をするか小皿に移してレンチンし、温めてから混ぜるのがオススメです。

 さあ、果たしてどんな味わいを体感させてくれるのか。実食にて確認してみたいと思います!

『豆腐干絲(とうふかんす) 台湾まぜそば』

 まずは「台湾まぜそば」からいってみましょう。ファーストタッチはもちろん、豆腐でできている「豆腐干絲」から。タレのかかりが薄いところをピックアップして、麺そのものの味をチェックしてみましょう。つるっとした感触はありませんが、噛んだときのしっかりとした食感とコシを備えています。豆腐が原料なのにここまでできちゃうのかと驚きが隠せません。味はそこはかとなく、水でちょっとだけ柔らかくした高野豆腐のような感じで、豆腐感と若干の塩気を感じます。

 ではタレがしっかりと絡まったところを一口。醤油味をベースに、にんにくと大豆ミートからの旨み、唐辛子のほんの少しの辛味が加わって、麺の豆腐感をカバーしてくれます。そして、驚いたのがタレに入っている大豆ミート。これ、大豆ミートといわれなければ食感も味わいも“普通の挽き肉”! こんなに進化していたのか…ちょっと驚くポイントが違っちゃったかな。

 麺の量が100gと少なめなこともあり、味を確認している間にあっさりと完食。ソースの醤油味だけだとちょっと物足りなく感じたので、パッケージに倣って刻み海苔と刻みネギ、卵の黄身を落としてみた方が、食中の美味しさと食べ終わった後の満足感がいい方向に違ってくるのではないかと思いました。

『豆腐干絲(とうふかんす) 汁なし担々麺』

 まだまだお腹に余裕があるので、立て続けに「汁なし担々麺」の実食に入ります。こちらも作り方は同じで、容器から水を抜いて豆腐麺をレンチン。タレもしっかりと温めてから、麺にかけてまぜまぜ。ああ、ソースから山椒のスパイシーな香りが漂ってきます。

 では麺をずるずる。おおっ、これはパンチのある味。山椒は香りだけに留まらず、ピリ・シビ・辛がダイレクトに舌を直撃します。唐辛子の辛味と練りごまのコクが効いた醤油ベースのタレは味の主張が強く、麺の“豆腐からできている”感を完全に塗り潰すというか、覆い隠してしまう感じ。「台湾まぜそば」の台湾まぜそば感よりも、こちらの方が「汁なし担々麺を食べている」をしっかりとイメージさせてくれる味わいです。追加でトッピングをしなくても、余裕でイケちゃう美味しさでした!

【まとめ】食べ応えは? 味は? 食事として成り立つ?

「台湾まぜそば」はタンパク質17g、タレ込みの糖質が6.4gで、総カロリー数は248kcal。「汁なし担々麺」はタンパク質16g、タレ込みの糖質が5.5g、総カロリー数は247kcalと、どちらも絵に描いたような高タンパク・低糖質・低カロリー。中華らしい味の強さを備えながらも脂っこさは皆無なので、ダイエット中の方や糖質制限をされている方にとっては間違いなく嬉しい仕様&美味しい味わいとなりそう。

(食楽web)
(食楽web)

 また肝となる麺ですが、そばではなく、うどんやそうめん、ひやむぎでもなく、また中華麺でもない。まさに「豆腐でできた麺」です。食べ始めこそ豆腐でできているとは思えないコシのある食感にびっくりしましたが、食べ進めていくうちにぼそっと感に加え、やはり“豆腐っぽさ”が気になってきます。

 その辺を踏まえると、豆腐感をソースの味で上手に消してくれる「汁なし担々麺」の方が、美味しさをより実感できるのではないかなと感じました。大豆ミートの完成された挽き肉感を思うと、麺に関してはこの先恐らくは今以上の進化を遂げるのは間違いないはずですので、ぜひとも期待したいところですね。

結論

・美味しさは「台湾まぜそば」<「汁なし担々麺」
・一食の食べ応えは「女性でもちょっと物足りない」
・主食よりも「食間や夜半の小腹空き時向き」
・高たんぱく・低糖質・低カロリーで「ノットギルティ」
(※個人の感想です)

(撮影◎編集部 文◎河西まさあき)

●DATA

Asahiko(アサヒコ)「豆腐干絲(とうふかんす)台湾まぜそば」/「汁なし担々麺」

発売日:2022年11月21日(月)
http://www.asahico.co.jp/