【検証】美味しいけど惜しい!『かつや』の「牛バラ焼きとささみタレカツの合い盛り丼」を食べてわかったこととは?

【検証】美味しいけど惜しい!『かつや』の「牛バラ焼きとささみタレカツの合い盛り丼」を食べてわかったこととは?
食楽web

 晩秋の風で冷えた心と空っぽの胃袋を、揚げ立てアツアツのメニューでぬくぬく&パンパンにさせてくれるとんかつ専門店『かつや』では、11月4日より期間限定メニュー「牛バラ焼きとささみタレカツの合い盛り丼/定食」を販売しています。

公式画像(食楽web)
公式画像(食楽web)

 ソースを纏わせた大ぶりの鶏ささみカツを2個、そして甘じょっぱいタレで牛バラ肉と玉ねぎをさっと炒めた焼肉と、ご飯を進ませるためだけに特化した2品がカップリングされた今回のメニュー。果たしてどんな味わいを体感させてくれるのか、期待に胸を膨らませつつお腹をぺっこり凹ませる万全の態勢をもって、いざ実食に臨んでみます!

「牛バラ焼きとささみタレカツの合い盛り丼」を実食!

今回は「合い盛り丼」869円をオーダー。おかず別皿&とん汁(小)がセットの「定食」979円、「合い盛り丼弁当」853円、「合い盛り弁当」961円も用意されている
今回は「合い盛り丼」869円をオーダー。おかず別皿&とん汁(小)がセットの「定食」979円、「合い盛り丼弁当」853円、「合い盛り弁当」961円も用意されている

 店員さんにオーダーを告げてから、約5分で丼が到着。どどんと2個が乗っかったささみカツ、そして玉ねぎの主張が意外と強い牛バラ焼きと、威圧感に満ち溢れたルックスに圧倒されます。

サクサクに揚がったささみカツ
サクサクに揚がったささみカツ

 ごはんをかっこむためのスペースの確保も兼ね、まずはささみカツからいただくことに。1個のサイズが思った以上に大ぶりで、箸を持つ手にずしっとした重みを感じます。衣サクサクの部分とあっさり醤油系のタレを纏ってしっとりした部分と、食べ進めるごとに食感が変化。鶏ささみ肉は自身の旨みと、ジューシーで軽い味わいの肉汁がじゅわっと溢れ出す上々の仕上がりです。

 単独で十分すぎるほど美味しい。美味しいんですが…ご飯のおかずとしては、油気と味のパンチがちょっと物足りないような印象です。「ささみカツがウマい」というところで完結してしまっている感じがします。ひとまずカツは置いといて、牛バラ焼きの方にシフトチェンジ。

 牛バラ肉は薄めのカットながら、タレのかかっている部分は甘く、タレが少ない部分は肉自体の味が前に出てきます。玉ねぎも程よい火入れで、玉ねぎ自体の甘味としょりっとした食感が牛バラ肉&タレとぴったりマッチします。

 本来なら忌避してしまう“タレご飯”状態のご飯も、多めに添えられたキャベツの千切りが水気と食感にアクセントを加えてくれて、白ご飯よりも美味しく食べられます。濃い目のタレ味、牛バラ肉と玉ねぎの油感のある味わい。これはご飯がばっくばくと進んじゃうやつです。むしろご飯が進みすぎたせいで、ささみカツがまるっと1個余ってしまいました…。卓上のソースで気持ち味変をし、ご飯なしでしっかりと味わって無事に完食です。ごちそうさま!

 見た目はボリューミー、そして食べてもボリューミーさがちゃんと感じられた丼でしたが、公式が煽るところの「牛バラ肉とささみカツによる『“モ~”これはご飯の“とり”合いだ!』」に関しては、いやそんなことないよ? というのが正直な感想。

 牛バラ焼きが完全にご飯の進ませ方を支配し、何ならささみカツを1個減らして牛バラ焼きを増量してほしかったくらいです。ささみカツは、デカくて重くてジューシーと、何の問題もなく普通に美味しい。ただ、牛バラ焼きとタレの強い味わいに押されてしまい、大きいサイズとパンチのない味わいが足枷になって、おかずバトル的には完敗しちゃってるように感じました。

 これでタルタルソースでもかかっていたら、間違いなく丼の上でご飯取り合い大戦争が勃発していたのではないかと思う次第。美味しいけど惜しい、ちょっと以上の勿体なさと物足りなさを感じた一杯でした。

 それでも、値段なりに美味しく、また抜群の食べ応えを感じられることだけは間違いなし。ささみカツをこよなく愛する方にとっては、この仕様の方がウェルカムもしれません。『かつや』に行かれた際はぜひオーダーして、ペコったお腹を鶏&牛によるウマさの塊で埋め尽くしてみてはいかがでしょうか。

●DATA

「牛バラ焼きとささみタレカツの合い盛り丼」/定食

期間:2022年11月4日(金)~ ※期間限定・なくなり次第終了
販売:一部店舗を除く