ロングセラーたる所以は「お客さまの声」にあり!

津野さん(以降敬称略):私は四国出身なのですが、大学生になるまでほとんど納豆を食べたことがなかったんです。
大西編集長(以降敬称略):何とも衝撃的な発言ですね(笑)。僕は毎日の食卓に納豆が欠かせません。
津野:私の家庭だけかもしれませんが、四国では当時、納豆を食べる習慣があまりなかったように記憶しています。大学入学を機に四国を出た際に初めて食べました。ああ、こんなに美味しいんだと。

大西:この「たまご醤油たれ」も普段、自宅でよくいただきます。玉子かけごはんを食べているような感じが旨いです。子どもも大好物ですよ。それにしても、そんな津野さんが納豆担当だなんて面白いですね。発売は2006年だと伺いましたが、現在の味にたどり着くまでに相当ご苦労があったのですか。

津野:ありがとうございます。この商品は2回リニューアルをしています。一番のポイントは“たれ”なのですが、当初は卵の風味がなかなか出せなくて、『卵の味がしない』といった指摘をはじめ、お客さまからもいろいろな声をいただきました。それらの声を受け止めて地道に改善を図ってきました。
大西:具体的にどういう点でもっとも苦労されたのですか?
津野:たれを殺菌するために加熱するのですが、ご存じのように卵は温めると固まる性質があります。卵の風味を再現しつつ、いかにたれの状態でお客様にお届けするかに苦慮しました。
大西:それが3代目である現在の商品の人気につながっているわけですね。
津野:もちろん納豆自体にもこだわっています。使用する小粒サイズの大豆を均一に揃えるのも大変ですし、大豆を煮る時間や温度、使用する納豆菌や発酵時間によって味が異なってくるんです。
大西:ある意味、納豆は生きていますから。同じクオリティの味わいを保ち続けるのがいかに大変か分かります。
卵のふんわり優しい味わいが納豆を引き立て、ごはんが止まらない

津野さんの解説に納得しつつ、試食を始める大西編集長。納豆を器に移し、同社自慢の「たまご醤油たれ」をかけて手際よく納豆をかき混ぜます。
大西:納豆をかき混ぜるのは、たれをかける前と後、どちらがオススメなのでしょう? あとどのくらいかき混ぜれば良いですか?
津野:たれを入れるタイミングはお好みでよろしいかと。ただ、たれを入れた後、納豆全体が少々泡立つくらいが私のオススメです。

大西:なるほど! 泡立っていると、口にした際の食感がエアリーというか、ふわふわです。卵の優しい味わいがごはんと一体となって口中に広がります。普段食べ慣れているはずなのですが、説明を聞いてから改めていただくと、やっぱり旨いです。
津野:ありがとうございます。お客さまの声があったからこそ、この商品があるのだと思います。「この商品を食べて以来、納豆嫌いを克服できた」といった嬉しいお声をいただいたこともあるんです。

大西:それは担当者冥利に尽きますね。今年1月に、たまご醤油たれの「ちょい足し具材総選挙」を実施されていたと伺いましたが、こちらもそうしたお客さまとのコミュニケーションを大切にするという取り組みの一環ですか?
津野:おっしゃる通りです。どんな具材をトッピングすれば美味しいか、お客さまに投票していただきました。その結果、オクラ、のり、しらすが上位となりました。
大西:面白い取り組みですね。実は僕もぜひあわせてみたい具材があるので用意したんですよ。
「たまご醤油たれ」に合う具材をいろいろ試してみた結果は!?

続いて、総選挙で上位に挙がった3つの具材に加え、編集長自らが用意した「山芋」「クルトン」「食べるラー油」を代わる代わるトッピングして試食します。

大西:オクラは色味的にも映えて食欲をそそりますね。オクラと山芋は同じネバネバ系ということもあり、味わいの傾向が比較的似ている気が。あっさりしていて納豆に合います。しらすを入れると全体的に旨みが増す感じ。のりも同様ですが、より磯の風味が利いていて美味しいです。鉄板ですね。
津野:クルトンと食べるラー油のチョイスは、少し意外でしたがいかがですか?
大西:食べるラー油を加えると、ラー油の味が勝ってしまうかなとも思ったのですが、スパイシーで意外にもとても合うと思います。ごはんにもいけるし、お酒のツマミとしても合いそう。クルトンは食感の主張が強すぎてイマイチだったかな。個人的に好きなのは、定番ですがのり。次点で食べるラー油です。納豆と合わせたら、ごはん何杯でも食べられそうです(笑)

津野:納豆にクルトンを入れて、サラダにかけると美味しいかもしれませんね。その発想は目からウロコでした。戻ったらさっそく実践してみます。
大西:研究に余念がありませんね。ところで、夕食時に納豆を食べる方が多いとのことでしたが、それだけ食べ方が多様化しているということですか。
津野:そうですね。シンプルにごはんにかけて美味しいのは大前提ですが、具材のトッピングや納豆を使ったアレンジ料理など、まだまだ納豆にはポテンシャルがあると考えています。この商品に限らず、当社では今後もさまざまな取り組みを通して、一人でも多くの方に納豆を食べていただけるよう提案していければと考えています。
大西:とても勉強になりました。普段、何気なく食べていた納豆ですが、今後はさらに楽しみながら食べられるようになった気がします。ありがとうございました。
お客さまの声を取り入れつつ、いわば二人三脚でここまで完成度を高めてきた「金のつぶ たれたっぷり! たまご醤油たれ」。日々の食卓の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。何気ない美味しさに「小さな幸せ」を感じられることウケアイですよ。
なお4月4日から4月24日まで、キャンペーンを実施中。気になる方は同社の特設サイトをぜひチェックしてみてください。
●商品

ミツカン
「金のつぶ たれたっぷり! たまご醤油たれ 3P」
「金のつぶ たれたっぷり! たまご醤油たれ ひきわり 3P」※東海・北陸エリア限定発売
※「金のつぶ」は、㈱Mizkan Holdingsの登録商標です。
(撮影◎菅野祐二 スタイリング◎みなくちなほこ 取材・文◎室井康裕)
●DATA
商品に関するお問い合わせ:
ミツカングループお客様相談センターHP:https://faq.mizkan.co.jp/