無印良品の「キンパ」は美味しいのか?

というわけで、最後は、無印良品のキンパをいただきます。こちらはカルディ同様、袋を1~2cm開封して袋ごと電子レンジで加熱するタイプ。うるち米(国産)に、具材は厚焼き玉子、牛味付け肉、ごぼう煮、にんじん煮、塩蔵大根(たくわん)、ほうれん草の6種類が焼海苔で巻かれています。

いざひと口。食感だけで言えば、巻き具合の力加減がちょうどよいのか、これが一番本場のキンパに近い食感がします。具材にしても、量と味が1つに突出しておらずバランスが良いのかもしれません。ただし、こちらもやっぱりゴマ油風味は弱め。韓国人が食べたら「これキンパ?」って言われそうな後味です。

というわけで3つのキンパを食べて比べてみてわかったことは、どれも味が本場のキンパに比べておとなしめということです。韓国の海苔巻というより日本の巻き寿司に近い気がします。そうなると、酢飯ではない分どっちつかず。「おうおう、もう少しハッキリしろ!」と詰め寄りたくなります。
しかし、ここで閃いたのが、ゴマ油感を足せばいけるんじゃないか? ということ。そこで、自前のゴマ油+塩+醤油につけて食べてみたんです。

こうすると俄然、3つともグッと美味しくなります。中でも突出して美味しかったのは成城石井の「牛焼肉キンパ」。もともと焼肉の美味しさもダントツで、ご飯に関してもツヤツヤモチモチしているからでしょう。ゴマ油をプラスすることで、理想的なキンパに近づきました。
というわけで、今回の3つの冷凍キンパは、自分でゴマ油を補えばなかなか美味しくいただけることが判明しました。
(撮影・文◎土原亜子)