
まずベースになっている「ノグリラーメン」の特徴は、「辛ラーメン」よりも麺が太くてコシがあり、モチモチしていること。そして海鮮の出汁が効いた旨辛スープです。今回の「旨辛焼きちゃんぽん」は、湯切りするタイプなので、その汁なしバージョンといったところでしょうか。

さっそく作っていきます。といっても蓋を開けて、粉末スープとオイルを取り出し、カップに熱湯を注いで4分待ち、湯切り口からお湯を捨てるだけ。最後に粉末スープと辛味オイルをかけて混ぜればできあがりです。

さっそく食べてみます。箸で麺を持ち上げると「ノグリラーメン」より若干細く感じますが、やはり太くて平たい麺です。香りも味も海鮮の出汁をしっかり感じることができ、ほんのり辛い。麺はコシがあって、なかなか美味しいんですが、期待していた何かが微妙に足りない気がしました。

何といいますか、韓国麺に期待している「噛むほどに味が跳ね返るようなもっちりした感覚」とでも言いましょうか。どことなく麺の上でスープ味が上滑りしているような気がするうえ、もちもち感も薄いんです。
思い返せば、韓国の袋麺の場合、日本のものとは違い、スープで煮込むという過程があります。どういうことかというと、日本のインスタント麺の場合、鍋で麺を茹でた後に火を止めてから粉末スープを入れます。つまり“後入れ”。でも韓国の場合、麺を茹でるときに最初から粉末スープを入れて煮込みます。“先入れ”ですね。
この“後先”は、麺の食感や味に大きな違いを生みます。とくに太麺タイプは、麺1本1本にスープをしっかり含ませることによって噛むほどにしみじみとした旨みを感じるのです。

今回の「ノグリの旨辛焼きちゃんぽん」も太麺なので、湯切りしたあとに粉末スープと辛味オイルを絡めてすぐ食べてしまうと、麺にスープが染み込んでいない状態でいただくことにんっているんじゃないかと思います。
というわけで、粉末スープと辛味オイルを加えてかき混ぜたあと、すぐ食べずに、蓋を閉じて蒸します。待つこと2分。

これが大正解でした。さきほど食べた麺よりもずっとスープの味が麺に染み込み、もっちり! さっきよりずっと美味しくなりました。ちなみに、これをくれた友人によると、最後に電子レンジで20~30秒ほど温めると、さらに麺にスープが染み込んでモチモチになると教えてくれました。
そして実はこの方式、日本のカップやきそばで試してみても◎。より美味しくなります。みなさんもぜひやってみてください。
(撮影・文◎ナナノナノ)