
家庭で使うしょうゆさしは、日用品店・雑貨店で数多く取り扱いがあり、デザイン性に優れたものもありますが、実際に購入し使ってみると、しょうゆがタラタラと液ダレしてしまったり、注ぎ口がすぐ詰まったりと、機能面で不満が残るものもあります。
一方、デザイン面・機能面双方を高め、これまで多くの日本人に愛されてきたのが『キッコーマン』のしょうゆ卓上びん。今から60年前に同社から登場したものです。
この造形を目にするだけでしょうゆの風味が口の中に広がる錯覚を覚えるほどですが、実際、2018年には「ロゴや文字がなくても、ひと目見ただけで認識できる」立体商標に登録。食品容器としては数少ない事例だそうです。

今回は、このしょうゆ卓上びんの60年を振り返りながら、キッコーマンのしょうゆの味や品質を守るための容器への試みについてご紹介します。話をお聞きしたのはキッコーマン食品(株)プロダクト・マネジャー室しょうゆ・みりんグループの伊藤夏大さん。それではさっそくいってみましょう。