おうちコーヒーの味が劇的にレベルアップ!「ミル」にこだわれば至極の一杯が淹れられる

おうちコーヒーの味が劇的に変わる!「ミル」にこだわれば至極の一杯が淹れられますよ
食楽web

 美味しいコーヒーを飲むことを考えるとき、つい豆のほうに気持ちが向くことって多いですよね。ですが、思った以上に味に影響を及ぼすのがコーヒーミル。今回は意外に忘れがちなコーヒーミルの魅力についてご紹介します。

 コーヒーの味を劣化させる要因のひとつが空気に触れることによる「酸化」。空気に触れる面積が多い粉の状態で置いておくと、酸化しやすいのは当然ですよね。飲む直前に新鮮な豆を挽くほうが、美味しく飲めるのは間違いありません。

 じゃあ、どんなミルを? と考えたとき、コーヒー好きに根強い人気があるのが、ハンドルのついた「手まわしミル」。ゴリゴリ豆を挽く音を聴くうちに、ふわりとコーヒーの香りが漂ってくるのはこのうえない至福の瞬間です。

 しかしこの手まわしタイプ、少々クセがあるのが難点。多くがコニカル・カッターと呼ばれる円錐状の刃で豆を粉砕する仕様なのですが、豆の粗さを調節するのに、ハンドルの根元にあるねじを調整して粒の大きさを変えるタイプがほとんど。

 慣れないといい加減に挽くのが難しく、また「手まわし」だけに挽く時間もかかる=手が疲れてしまいます。つまり、挽くリズムが一定にならないと粒の粗さにバラツキが出てしまい、不揃いの粒でコーヒーを淹れることになり、成分が不均等に抽出されて、味にも影響を及ぼしてしまうわけです。

こちらはニューヨーク発ブランド『OXO(オクソー)』の「タイマー式コーヒーグラインダー」希望小売価格1万6800円(税抜)
こちらはニューヨーク発ブランド『OXO(オクソー)』の「タイマー式コーヒーグラインダー」希望小売価格1万6800円(税抜)

 そういう苦労を乗越えて自分好みに淹れたい、というタイプの人は早いうちから手まわしミルで練習するのが一番。しかし、そこまで時間をかけられない人は数千円で購入できる電動のグラインダーでも十分です。調節はダイヤル式だし、ボタンを押したら数十秒で挽き立てがカップに入るのでカンタン。

 ただし、電動グラインダーにも弱点はあります。その多くがプロペラ状のカッターが並行にまわるタイプなので、手まわし同様、挽きムラは避けられません。つまるところ、どうせ挽きムラができるなら、速くて手軽な電動ミルが楽でよいのでは? ということです。

 少し値段は高くなりますが、手まわしと同じコニカル・カッターの電動ミルもあるし、さらにこだわるなら業務用でも使われる粒の均一性に優れたフラットカッタータイプの家庭用ミルなんかもあります。

 忙しい朝でも電動ミル+コーヒープレスがあれば、おいしい挽きたてがすぐに楽しめますよ。

●著者プロフィール

文/木内アキ

北海道出身、東京在住。“オンナが楽しく暮らすこと”をテーマに、雑紙や書籍、ウェブなどで人・旅・暮らしにフォーカスした文章を執筆。プレスコーヒー歴7年。目標は「きちんとした自由人」。執筆活動の傍ら、夫と共に少数民族の手仕事雑貨を扱うアトリエショップ『ノマディックラフト』を運営中。
HP:http://take-root.jp/