2025年の東京BESTラーメン7軒。ラーメン官僚が太鼓判を押す至極の名杯たち

「つけめん」は表・裏共に必食級「中華そばの店りょうが」(荻窪)

荻窪『中華そばの店りょうが』は、6/11に千歳烏山(間借り営業)から荻窪に移転オープンしたお店。店主・赤羽氏は、長野県全域に店を展開する信州の一大ラーメン派閥『凌駕グループ』を率いる赤羽代表その人。信州ラーメンの歴史の一端を担うレジェンド中のレジェンドだ。

そんなラーメン界の偉人がなぜ荻窪の地を選んだのか。聞けば、荻窪がJR中央線沿線にあり、赤羽氏の本拠地である松本市からの交通の便が良いうえ、戦後の闇市から連綿と続く、荻窪ラーメンの奥深い歴史に惹かれたからだという。

現在、同店が提供するレギュラー麺メニューは、「ラーメン」、「つけめん」、「塩ラーメン」の3種。私のオススメは「塩ラーメン」と「つけめん」だ。

塩ラーメン
塩ラーメン

「塩ラーメン」は、スープの完成度が図抜けている。塩ダレの香気を、素材感豊かな出汁がしなやかに包み、濃厚でありながらも穏やかな口当たりへと昇華。中盤以降、サバ節等の節系のうま味が厳かに浮上し、味の輪郭が幾重にも重なる。

「つけめん」は、表メニューの「べんてんver.」と裏メニューの「荻窪ver.」の2種類が存在。

何も言わずに食券を渡せば表メニューとなるが、食券提出時に「荻窪でお願いします」と告げると、今はなき不朽の名店『荻窪 丸長』をオマージュしたつけ麺が味わえる。

つけめん 荻窪ver.
つけめん 荻窪ver.

この「荻窪ver.」は、赤羽代表が、荻窪の地に『荻窪 丸長』の味を遺したいと考え、この店舗(『中華そばの店りょうが』)のためにわざわざ開発した渾身の力作だ。

スープをすすれば、焦がし一味唐辛子の鮮烈な辛みとうま味が舌上で火花を散らし、食べ手を熱狂の坩堝へと誘う。悶絶するほどの快楽が脳髄を直撃する点も、まるで『荻窪 丸長』の魂が乗り移ったかの如し。

本拠地長野で赤羽氏自らがスープを作り、それを、そのまま荻窪の同店へと持ち込むこだわりよう。信州と東京の叡智を凝縮させた1杯。ぜひお召し上がり願いたい。

●DATA

東京都杉並区上荻1-4-9
営:11時〜15時、17時〜翌1時
  ※日曜は昼の部のみ
アクセス:JR中央線ほか荻窪駅北口より徒歩2分