
●2024年秋、京都・河原町三条に誕生した『ヒルトン京都』。ここに国内ヒルトン初のオステリアが誕生。宿泊体験とともにレポートします。
2024年秋、京都・河原町三条に誕生した『ヒルトン京都』。地下2階から地上9階まで、全313室を備える大型ホテルとして注目を集め、清水寺や八坂神社など有名な観光スポットへのアクセスもバツグンの立地です。

2025年10月には、国内ヒルトン初となるオステリアスタイルのイタリアンレストラン『オステリア イタリアーナ セブン・エンバーズ』がオープンしました。今回は、この注目の新レストランと宿泊体験をあわせてレポートします。
京都の中心で味わう“ノンナの味”と新しいおもてなし

オステリアとは、イタリアにおいては郷土料理を囲みながら人が集い、笑顔で語らう“町の食堂”のような存在です。そんな伝統的なオステリアの温かさを、京都という街に重ね合わせたのが『オステリア イタリアーナ セブン・エンバーズ』。

『ヒルトン京都』総料理長のマリアンジェラ・ルッジェーロ氏は、イタリア政府より「ユネスコ世界遺産・イタリア料理のアンバサダー」の称号を得た注目のシェフです。様々な国でシェフを務め、イタリアの伝統料理を世界へ発信してきた功労者でもあります。

このオステリアでは、“ノンナ” (イタリア語でおばあちゃんの意味)から受け継がれる家庭の味と京野菜や近江牛など地元食材の美味をかけ合わせた新コンセプトにより、世代を超えて愛される一皿を提供します。

薪窯の香りを楽しむ「クラシック マルゲリータ ピザ」

この記事では特に印象に残ったメニューを抜粋します。まず一皿目がこちら。食卓に薪火のぬくもりをもたらすピザもこの店の名物のひとつの「クラシック マルゲリータ ピザ」は、淡路産フィオルディラッテモッツァレラチーズとトマトソース、パルミジャーノ・レッジャーノ、バジルを使った王道の一枚。
薪窯で高温、短時間に焼き上げることで外はパリッと香ばしく、中はもっちりと仕上がり、端っこの耳までご馳走です。

爆弾を意味する、イタリア南部プーリア地方の郷土料理「ボンベッテ」。肉の甘みととろけるチーズが絶妙に重なり、ひと口ごとに弾けるに旨みが広がります。ワインとの相性も良く、赤白どちらにもよく合う万能な一皿です。

今回試食会でも好評だったのが、「カヴァテッリ 京丹波高原豚ラグー」。ルッジェーロ総料理の“ノンナ”のレシピをもとに仕立てた家族の味をベースとなった一皿で、もちもちのリボン状の手打ちパスタと豚の旨味がしっかりと絡みます。どこか懐かしさを誘うやさしい味わい、心に残る一皿でした。

やはりオステリアと言えば、食後のデザートとカフェにも期待が湧くものです。この「トルタ・カプレーゼ」は、小麦粉を使わず、アーモンドとチョコレートで焼き上げた濃厚な伝統菓子に、自家製のクレームフレッシュを添えて。上品な甘さとしっとりとしたくちどけに、「これは美味しい!」と思わず声が漏れるほどでした。
上質な宿泊体験ができる「ヒルトン京都」のお部屋へ

さて食事を終え、15時よりチェックインが可能とのことなので、さっそくお部屋へ。混雑しやすいロビーは、ゆとりのある上品な空間で、天井は吹き抜けになっているので、とても開放的でした。

和の格式とモダンなデザインが見事にマッチしたお部屋。扉を開けた瞬間から、この滞在はきっと特別なものになる、と予感させるラグジュアリーな空間です。よく見ると、絨毯は京都の地図がデザインされていて、遊び心を随所に感じられます。


さて、せっかくなので夜の京都の街を楽しみたいと思います。『ヒルトン京都』からは鴨川、花見小路通へは、散歩道としてちょうど良い距離感です。特に夜は、街の灯りがぼんやりと灯り、より雰囲気の良い京都の街並みを堪能できます。


エグゼクティブラウンジ限定の「フレンチトースト」で迎える朝

さて、宿泊中のお楽しみと言えば、朝食です。今回はエグゼクティブラウンジの朝食を体験しました。最上階9階の宿泊者が利用できるエグゼクティブルームで、チェックインやチェックアウトも同フロアで可能。朝食、焼き菓子を楽しめるアフタヌーンティー、ワインや前菜などをフリーフローで楽しめるイブニングカクテルなどを提供しています。

ソーセージやベーコンなど温かいメニューから、チーズや生ハム、フレッシュフルーツなど朝にぴったりのメニューが並びます。玉子焼きなどの和食もラインアップにあるのも嬉しいですね。

たくさんのメニューに目移りしながらも、今回はラウンジ限定メニューの「フレンチトースト」をお願いしました。

卵液がパンの端までしっかりと沁みていて、表面はカリっと、中はトロり。バターとメープルがじんわり染みていて、口いっぱいに広がるやわらかな甘みに、思わずうっとり。なんとも幸せな気持ちに浸ることができました。

「フレンチトースト」と「オムレツ」は、席からオーダーができます。オムレツはチーズやハム、トマトなどトッピングが可能。焼き具合もリクエストできますので、ぜひお好みの一皿を堪能しましょう。
京都旅行の新たな拠点として
モダンでラグジュアリーな空間は、京都の滞在をより素敵な思い出にしてくれるでしょう。泊まる、食べる、くつろぎをひとつにした新しい『ヒルトン京都』の宿泊をぜひ楽しんでみてはいかが。
(撮影・文◎亀井亜衣子)
●SHOP INFO
ヒルトン京都
住:京都府京都市中京区下丸屋町416番地
TEL:075-212-8007
https://kyoto.hiltonjapan.co.jp
オステリア イタリアーナ「セブン・エンバーズ」
営:ランチ11:30〜14:30(L.O.14:00)、ディナー17:30〜22:00(L.O.21:30)
休:なし
TEL:075-212-8007
https://kyoto.hiltonjapan.co.jp/restaurants/seven-embers





