驚きと楽しみでいっぱい。串カツの提供スタイルが独特!

お店はほぼカウンター主体の立ち飲みスタイル。ビックリするのが、お店独自の提供スタイルです。
お店の人が「串かつ、何にしますか?」とは聞きません。
では串かつはどうやって食べるのか?
それは、あらかじめ揚げられた串かつが目の前のバットにたっぷりと入っているので、そこから各自、自由に取って食べるのが基本というスタイルとなっています。
もちろん、自分で食べたいものを注文することも可能。
1.注文した串が目の前のバットに存在していない場合は揚げてくれる
2.目の前に揚げたてがある場合はそのまま取っていただく
3.少し時間が経っている場合にはカラッと揚げなおしてもらう
この3パターンで提供してもらうことができる、なかなかユニークなスタイルです。

自由に串かつを取って食べるので、「お会計はどうするの?」と不思議に思いますが、料金は食べた後にお皿に残った串を数える形式。回転寿司的な仕組みで、ドカッと提供されてパッと食べてサッと会計できるスピードも重視されたシステムだと思います。

大阪で串かつといえば、2度漬け禁止のルールがありますが、松葉では卓上に個別のソースや醤油、からし醤油も用意。ソースを追加したいと思ったらボトルから追加することができます。
安い、美味しい、スピーディーに串かつをたっぷり堪能

大阪で串かつを食べるなら、まずは牛串。1本120円という価格で食べられるのはやっぱり破格ですよね。お店に入って飲み物を頼み、牛串を3本くらいと野菜を1種類くらい頼む。その後に、季節の串や気になる串を注文するのが定番の滑りだし。
ちなみに突き出しで出てくるキャベツはおかわり自由。この大きくザックリとカットされたキャベツが、串かつとよく合います。
![若鶏 210円、鮪 180円、紅ショウガ 160円、生ビール中 490円 [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/10/20251103-matuba07.jpg)
王道の牛串を食べつつ、紅しょうがや若鶏などちょっと変化球的な串かつを注文。

大ぶりな紅ショウガの串かつはサッパリした酸味が特徴で、異色の存在ながら大阪を代表する味の一つ。若鶏は醤油的な味がベースかと思ったらカレー味でびっくり。ソース味の串かつの合間に、紅ショウガやカレー味をいただくのも乙なものです。

ほかにも食べ応え抜群の大アジや、季節限定のかき、定番食材のウィンナーやジャガイモなどを食べて進めていくと、すっかり満足。
そろそろ切り上げようかと思っていると、串かつが揚がる度に「牛串揚げ立てでーす」「チーズ揚げ立てでーす」という声が聞こえてきて、ついつい追加で手に取ってしまうのも松葉ならではの光景です。

揚げたて串かつの何を選ぶかをお店に委ねて食べられるスタイルは、普段選ばない串を食べるきっかけにもなり、面白い体験。立ち食いスタイルの串かつは、サクッと食べて飲みたいときにぴったり。ドリンク2杯くらいと串かつをひとしきり楽しんでも2000円ちょっとという予算感も最高です。
安くて美味しくて回転率もいいので、地元の人の仕事帰りの一杯や休日の昼飲みだけでなく、大阪の旅で名物を食べたい人にもおすすめです。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP INFO
串かつ専門店 松葉 総本店
住:大阪府大阪市北区角田町9-20 新梅田食道街1F
TEL:06-6312-6615
営:月~金 14:00~22:00 / 土・日・祝 11:00~21:30
休:不定休
お支払い方法:現金のみ
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。





