ワンタンのイメージがひっくり返る!『上海ロンタン』のワンタン

窓際の席に座ってメニューを確認していると、お目当てのワンタンを発見。日本でワンタンといえば皮1枚のぺらっとした感じが多いですが、上海のワンタンは皮の中に具材がたっぷり詰まっていて水餃子のよう。
せっかくなのでデザートとお茶も頼んで、飲茶スタイルで食べてみたいと思います。
![タレの器もオシャレでカワイイ! [食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/10/20251025-synhairontan05.jpg)
しばらくするとワンタンの到着。ちなみにこちらのお店では、ワンタンは味噌ダレ、黒酢、ラー油の3種のタレで食べるとのこと。まずは味噌ダレを付けて食べてみたいと思います。

最初に感じるのはプルップルの厚めの皮。間違いなく今まで食べたワンタン史上最高のプルプル食感です。
皮の中には具がたっぷり。青菜のほろ苦い香りと、シャキッとした繊維が印象的。その正体は、日本では春の七草として馴染みのあるナズナで、上海のワンタンには欠かせない食材とのこと。そこにゴロッとした豚挽き肉もたっぷり入っており、皮の食感に負けない風味と食感に感動!
ワンタンに添えられたスープも海藻のコクがあり、沁みる美味しさ。

美味しいワンタンを食べつつ、お茶も味わいましょう。こちらは龍井茶(ろんじんちゃ)という中国緑茶の一種です。爽やかな渋味があり、口の中がスッキリとリフレッシュされていきます。

一緒に注文していた団子は、水を張った器の中にタンエンという温かい白玉のようなお団子がぷかぷか。フワッとした生地の中に甘くて香ばしい黒ゴマ餡が入っていました。

ワンタンもタンエンもふわふわ、もちもち尽くしの『上海ロンタン』。オーナーのエリックさんは、上海生まれの上海育ちで、百貨店のエキシビションのディスプレイなども手掛ける現役のデザイナーでもあります。
そもそもお店の名前にもなっている「ロンタン」というのは、上海にある地域コミュニティーとのこと。住宅同士が密着しているのが特徴的で、温かいご近所付き合いがあり、子どもの頃はお隣の家でご飯を食べさせてもらったりするのが当たり前だったそうです。
大阪・谷町は上海のロンタンに似ている風景

現在の上海は開発が進んで、ロンタンはほぼないそうですが、お店のある谷町エリアは当時の上海のロンタンにそっくり。上海出身の人が訪れると、窓からの景色などを見て懐かしさを感じるそうです。
大阪の旅でぜひ訪れてほしい、昔ながらの街並みと、上海のグルメ&風情を味わえる素敵なお店です。
(撮影・文◎けいたろう)
●SHOP INFO
上海ロンタン
住:大阪府大阪市中央区瓦屋町1-6-3 空堀 惣 長屋再生複合ショップ 2F
TEL:06-6777-9591
営:11:00~17:00
休:火・水曜
@shanghai.rontan/
●著者プロフィール
けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。








