
●日本全国を仕事で飛び回るBEAMS JAPANの名物ディレクター・鈴木修司さん。尊敬してやまない『男はつらいよ』の寅さんのように、年の1/3は旅の空という鈴木さんが、旅先で見つけた「フーテンの寅みやげ」を紹介します。
今月の旅先は、広島です。定期的に仕事で訪れるエリアですが、なかなか街中で自由になる時間を作れないので、今回は計画的に平和記念公園にある「広島平和祈念資料館」を訪問してきました。
訪れたのは夕方でしたが、その時間でもまだたくさんの人が見学しており、大半の方々が外国人観光客でした。ざっと見渡すだけでも、様々な国籍や年齢の方がいて、日本に来る観光客のごくごく一部なのでしょうが、これだけの人がこの場所に来ていることに安心しました。

資料館を出て、足早に平和祈念公園を散策しつつ、「原爆ドーム」に立ち寄ります。静かにメッセージを発信しながら建ち続ける原爆ドームを眺めていると、“平和”が何より大切であり、それ以上のものはないと強く想いました。やはり訪れて良かったです。

さて、今回の“お土産”は、平和の象徴である“折り鶴”をモチーフにしたもの。“折り鶴”を再利用して、素材の一部として使ったハンドタオル。そして、折り鶴の形をした、なんとも愛らしいキーホルダーです。
このコラムで何度も書いているように、土産物は自分用、そして基本的には食品か酒類しか選ばないので、私にとっては珍しいパターンのおみやげです。
お土産の目的は人によっていろいろあると思いますが、今回は、その土地で感じたこと、忘れてはいけないことの“証し”として持ち帰ろうと思ったのでした。
キーホルダーは平和祈念資料館に併設されたミュージアムショップで一目惚れして購入したもの。プラスティック素材は、広島周辺で盛んな自動車産業に関連して、自動車部品の端材を再利用しているとのことでした。
精巧さが求められる自動車部品なので、その成形や塗装技術を活かしているそうで、その辺りのストーリーにも惹かれました。それと、プラスティック成形品ならではのシャープさの中にも暖かみを感じるデザインが素晴らしいと感じました。早速マイキーホルダーとして愛用していますが、目に入るたびに“平和”を意識できるので、なんともありがたいアイテムとなっています。
![ゴミ焼却場とは思えない「広島市環境局中工場」[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/11/20251130-beamshiroshima04.jpg)
平和記念公園とは別に訪ねたのが、「広島市環境局中工場」。一般人には馴染みなく、訪れることがそうそうない場所の“ゴミ焼却場”ですが、広島市のソレは一味も二味も違います。
日頃なんとなく出しているゴミの行く末をしっかり学習でき、瀬戸内海を一望できる場所に凛とそびえる素敵な建物と設備も堪能できるので、訪れる甲斐が十分にある隠れた名所です。あえて写真は多く載せないので、実際に現場を訪れて見てみてほしいです。ちなみに、平和記念公園から海へまっすぐ進めばたどり着けます。
広島グルメも大満喫

広島の名所を一通り見て廻ったあと、もちろん広島の名物もいただきます。広島ではメジャーなメニューですが、意外に外では知られていないのが、“ウニホーレン”。その名の通り、炒めたホウレンソウの上に新鮮なウニがどっさりのった、贅沢なのか大衆的なのかよく分からない一品です。しかし、実際に食べてみて納得。お酒を呼ぶ、最高の酒の肴でした。広島の地酒との相性は言うまでもなく、最高レベルです。

もう一品の紹介ですが、知る人ぞ知る広島の名物「カレー汁」。夜から朝方まで営業しており、しこたま飲んだ後の〆の食事処としても有名な『お食事処 新京本店』で味わいました。
もちろん白米と一緒に食べても良いのですが、これ、基本的にはお酒の“アテ”です。地元民の教え通りに瓶ビールと合わせていただきます。ビールに合わせてカレーをチビチビと舐める。これがなかなか乙なもので、たいへん美味しく広島の夜を締めることが出来ました。
翌日は「BEAMS JAPAN 宮島」へ

翌日、向かったのは宮島です。話をお土産に戻しましょう。前述の「折り鶴のハンドタオル」ですが、実は私がディレクターを務める「ビームスジャパン」の宮島店にて取り扱っています。
前日に平和記念公園に納められている“折り鶴”を改めて見ていたので、自然とこちらを手に取っていました。先にお話したキーホルダーと同様、手を拭うたびに、“平和”への感謝を思い起こさせてくれます。

ちなみに、ご近所のコーヒースタンド『伊都岐珈琲(いつきコーヒー)』さんの「コーヒーソフト」も宮島のオススメスイーツです。歩いてみると意外と広い宮島。ちょっと歩き疲れた時に舐める、ほんのり甘いコチラは格別です。宮島にお越しの際はぜひ食べてみてください。
いつもと違った感じのお土産紹介になりましたが、旅先で感じたり考えたりしたことを忘れず、時々思い出すためにも、ご当地でのお土産物は大切だな、と改めて思った次第です。






