24時間営業でいつも大盛況の『一由そば』

こちらのお店がすごいのは24時間、いつ行ってもお客さんがいること。駅の目の前とか、めっちゃ繁華街とかにあるわけではないのに、です。いつの時間も、このお店のそばを目指してやって来るファンが沢山いるんです。
店の近くを通るだけでぷ〜んと香ってくる出汁の香りに惹きつけられて、ついつい足が向いちゃうんですよ。

24時間営業と並んで嬉しいのが「小盛」のサービス。散々お酒を飲んだ後とか、ランチと夕食の間の小腹が減った時とか、そば小盛り&具材も半分でお願いできちゃいます。

ということで、この日はそば(細蕎麦)に山菜ときくらげを半分でトッピング。暑い夏の昼過ぎにぴったりのヘルシーそば。すっきりとした冷かけつゆに、そばがばっちり合います。そばのトッピングとしては珍しい、きくらげの食感もいい!
ジャンボゲソ天は絶対外せない名物トッピング

そしてこのお店の魅力はなんといっても、天ぷらの種類! 30種類近い天ぷらが揃っています。中でも人気なのが、「ジャンボゲソ天」(250円)。立食いそば好きなら一度は食べたい――というより、食べないとダメな超名作です。

そしてこちらのお店といえば、やっぱり「太蕎麦」! 小盛り+30円、普通+50円、大盛り+160円で麺を太蕎麦に変更できるんです。この太蕎麦が美味しいのなんの。

ワシワシと食べるコシの強い田舎そばは、東京らしい濃いめのつゆとホントによく合います。
濃いつゆと太いそばと巨大な天ぷら、これ以上ない最強の組み合わせで迫力満点! しかもそれがくどくならずに、しっかり美味しい。これぞ東京のレジェンド店の味です。
![丼の半分以上を占めるジャンボゲソ天。衣の中にはゲソがこれでもかとたっぷり入っています[食楽web]](https://cdn.asagei.com/syokuraku/uploads/2025/08/20250906-ichiyoshisoba09.jpg)
巨大なゲソ天も単に衣が厚いだけでなく、ゲソがゴロゴロ入ってるのが嬉しい。しっかりとつゆに浸って、さらに重量感が増した衣もまたイケる。
これをツマミに呑めたらどんなに美味しいだろうと思いますが、残念ながらお酒は置いてません。しかし朗報、持ち帰りもできるので、おうちで一由の天ぷらで晩酌、というのもたまりません。

お酒を置いていない分、最後はコップの冷たい水をごくりと飲んで、「ごちそうさま!」と器を返して帰るのが、立食いそばの流儀。
東京の立食いそばのつゆは、醤油がしっかり効いてるので、最後に飲むコップの水がまた美味しいんですよ。

食べ終わるとなんだかパワーが湧いてくる、最強の立食い店です。
(撮影◎猪俣博史)
●SHOP INFO
一由そば
住:東京都荒川区西日暮里2-26-8
TEL:03-3806-6669
営:24時間営業
年中無休(1月1日〜4日・8月13日〜15日は除く)
http://ichiyoshisoba.com/
●著者プロフィール
小宮山雄飛
ホフディランのVo&Key担当。ミュージシャンの傍ら、グルメ番長として食のシーンでも活躍し、様々な雑誌やWEBサイトでの連載、レシピ開発なども行う。著書には『旨い!家カレー』『レモンライス レシピ』『小宮山雄飛 今日もひとり酒場』など。テレビ、ラジオ番組の出演なども多数。