スラッシュゼロラボの共創プロジェクト第一弾「和栗のモンブラン」が登場。ユーハイム×石井食品が描く無添加の新世界

誠実なおいしさの「和栗のモンブラン」が登場。ユーハイム×石井食品が描く無添加の新世界
食楽web

●100年以上の歴史を誇る洋菓子ブランド『ユーハイム』と、無添加調理を掲げてきた『石井食品』が「スラッシュゼロ」プロジェクトを発足。第一弾として、「和栗のモンブラン by 石井食品×ユーハイム」が、ユーハイムの店舗(日本橋高島屋、アトレ目黒、そごう大宮、西武池袋など)で発売中です。

  ”無添菓”のお菓子作りで世代を超えて支持されている『ユーハイム』と、同じく無添加調理を掲げる『石井食品』。どちらも丁寧で誠実な商品づくり行ってきた企業です。この2社を皮切りとして、業界や企業の垣根を越えて立ち上げた新しい取り組み「スラッシュゼロ」。プロジェクト第一弾商品として誕生した、「和栗のモンブラン by 石井食品×ユーハイム」が発売中です。

 このスラッシュゼロというのは、食品の原材料表示に由来しています。たとえばパッケージの裏に、「原材料名:小麦粉、砂糖、卵……/乳化剤、香料」などと記載されている場合、このスラッシュ以降に並ぶのは、食品添加物です。

 つまり、スラッシュゼロというのは、添加物ゼロという、ものづくりの原点に立ち返る活動でもあります。

捨てられるはずだった素材に新しい命を吹き込む

 今回の第一弾「和栗のモンブラン」では、『石井食品』が各産地で仕入れた国産栗を使用しています。同社は漂白や着色を行わない自然な加工を守り続けています。そのため、栗も色味に個体差が出てしまう。そんな見た目のばらつきで規格外とされた食材に新しい価値を与えて誕生したのが、今回のモンブランです。

誠実なおいしさの「和栗のモンブラン」が登場。ユーハイム×石井食品が描く無添加の新世界
カットしてみると、クリームの中からゴロンと栗がお目見え

 1個のモンブランクリームに使われている栗の量は約6.5個分。クリームには、国産和栗ペーストを贅沢に使用しています。

「生産者の方々が一生懸命育てた栗を、少しでも無駄にしたくない。素材の力を活かすことこそ、無添加調理の本質です」と『石井食品』の三谷さん

素材を主役にした味づくり

『石井食品』では、甘皮を剥く作業はすべて手作業で行われています
『石井食品』では、甘皮を剥く作業はすべて手作業で行われています

 この手作業で剥かれた栗で作ったペーストを受け取り、レシピを担当したのが『ユーハイム』の製菓マイスターの加藤さんです。

「石井食品さんの栗ペーストを味わった瞬間、これを主役にしたいと思いました。他の素材はできるだけシンプルにして、栗の香りと甘みをそのまま楽しめるようにしています」(加藤さん)

『ユーハイム』マイスターの加藤さん
『ユーハイム』製菓マイスターの加藤さん

 砂糖を加えない生クリームと、ふんわりと軽いスポンジ。洋酒や香料も一切使用せず、栗本来の香りを引き立てる構成に仕上げています。

 口に入れた瞬間、ホクホクっとした和栗のやさしい甘みと、香ばしく、麩くよかな香りが広がります。まるで上品な栗きんとんを思わせるような濃厚さ。思わずじっと目をつむり、その食感をいつまでも感じていたいほど、なめらかな口あたりです。

 それでいて後味は軽やかで、何カットでも食べたくなる、素材の素晴らしさと職人の技術を存分に堪能できる一品です。

「食べた方が、茨城の笠間に行ってみたいと思ってくださったら嬉しいです。食を通して地域を元気にできたらと思っています」と語る三谷さん。

 スラッシュゼロは単なる無添加へのこだわりにとどまらず、素材を育てる生産者、製品を生み出す職人、そして、商品を味わい、楽しむ消費者が手を取るように繋がり合う、おいしいの輪を描く活動でもあります。

「素材の美味しさを伝えるには、シンプルな構成がいちばん。生産者の想いを知ることで、お菓子づくりの姿勢も変わっていくと思います」と加藤さんは締めくくりました。

 シンプルさの中に誠実さを体現したモンブラン、ぜひ味わってみてください。

(撮影・文◎亀井亜衣子)

●商品情報
和栗のモンブラン by 石井食品×ユーハイム
価格:2592円(税込)
発売日:2025年10月10日(金)
製造・販売:ユーハイム×石井食品(スラッシュゼロ ラボ第一弾)
取扱店舗:日本橋高島屋、アトレ目黒、そごう大宮、西武池袋、東武池袋・船橋、京王新宿、高島屋柏・横浜、ルミネ荻窪、アトレ吉祥寺、阪急うめだ、阪神梅田、あべのハルカス、大丸神戸、リブ住吉、ジェイアール京都伊勢丹