旬・技・心が響く京フレンチ「LE UN 鮒鶴京都鴨川リゾート」

阪急河原町駅から徒歩約5分の場所に位置する『鮒鶴』は、140年の歴史をもつ料亭として知られ、過去には文人墨客のサロンとしても利用された京都屈指の由緒ある建物です。

登録有形文化財に指定されている五層楼閣様式の建物をリデザインし、現在は『LE UN 鮒鶴京都鴨川リゾート』と名乗り、京フレンチダイニングとして営業中。京都の風土に根差した食材や和食の精神を大切にしながら、心に響く一皿で訪れる人たちの舌を唸らせています。
ここでは、京野菜など地産池消をテーマにした本格フレンチを ゆったりと広いお席で東山の美しい景観を眺めながらいただけます。

伝統建築と近代意匠が調和する空間で味わう美食は、五感が刺激され、普段では味わえない特別感に浸れます。

前菜は、北海道産の大粒帆立と2種のキャビアを合わせたポッシェ(低温調理)。2つの魚卵が持つ塩味とまろやかな味わいが肉厚な帆立の甘みを引き立てます。

2品目は、ひんやりとしたかぼちゃのポタージュにふわふわと泡立てられたミルクが添えられた一品。暑くてバテきった身体に染み渡り、ほんのり優しい味わいに癒されます。

白ワインでプレゼ(蒸す)した金目鯛に、西京味噌のソースや京ネギや大葉などの薬味を添えた一皿。ふっくらと蒸された金目鯛と西京味噌のまろやかなソースの味わいは絶妙。

国産牛フィレ肉のポワレは、焼いているうちに肉から出てくる脂をスプーンでかけながら焼き、フィレ肉の中に旨みを閉じ込めています。表面はカリッと、中はジューシーに焼き上がった肉と甘酸っぱいマデラソースがベストマッチ。

最後は季節の果実と特製デザート。バニラムースの上に、メレンゲとシャーベットがのせられています。季節の果物であるマンゴーとマンゴーソースが夏らしさを演出。添えられたメレンゲもさくさくと軽く、しっかりと存在感のあるミルキーな味わい。
バニラムースの中に、チョコレートムースとしっとりとしたフィナンシェが忍ばされていました。マンゴーソースとチョコレートの相性も抜群。香り高いコーヒーでコースを締めくくりました。
夏は鴨川の風物詩である「川床」を設置し、川のせせらぎを聞きながら京都を代表する名所を遠くに望むロケーションでフレンチが楽しめますので、この季節は川床もおすすめです。
●SHOP INFO
ルアン 鮒鶴京都鴨川リゾート
住:京都府京都市下京区木屋町通松原上ル美濃屋町180
TEL:075-351-8541
営:11:30〜15:30(14:00L.O.)
17:30〜22:00(20:00L.O.)
休:火曜
※川床期間(5月~9月末)は定休日し。ディナータイムを延長し最終入店21時、閉店23時
この夏も観光客で賑わう京都ですが、本物の京都らしさに触れられるスポットをお探しならぜひ『そうだ 京都、行こう』の公式サイトをチェックしてみてください。
>>JR東海「そうだ 京都、行こう。」
●著者プロフィール
牡丹餅あんこ
フリーライター・編集。グルメ誌、旅行誌、女性誌、Webの取材、撮影、執筆、編集、イラストを担当。さまざまな土地のお土産やご当地グルメを歩いて探すのが好き。