京町家の夏のしつらえ『重要文化財杉本家住宅』

地下鉄四条駅から徒歩約5分に位置する『重要文化財 杉本家住宅』は、国の重要文化財にも指定され、建物内外の庭は「京町家の庭」として国の名勝指定を受けている建物です。
江戸期の土蔵とともに、明治期から昭和初期にかけて整えられた茶室などが保存されています。

「そうだ 京都、行こう。」のCMにも起用された主人専用の「座敷」は、庭から覗く青紅葉やつくばいなど、京町家のたおやかなしつらえに心が癒されます。
夏は暑く冬は寒い盆地である京都には、夏を涼しく過ごす生活の知恵が文化として根付いていることがよくわかります。
訪れた日も暑かったのですが、自然の光が射す庭や絹すだれが風でそよそよと揺れるたびに、実際の温度よりも涼やかに思えてくるから不思議です。

杉本家のオリジナルグッズを販売しているコーナーもあり、江戸時代から杉本家で親しまれてきたほうじ茶、煎茶、和紅茶、抹茶も販売。
邪気を取り払うとされる申(さる)のお守り「御守り申す」(2300円)は、仕事のトラブル、学びのつまづきを取りサルお守りとして人気が高まっているそう。

お守りには邪気を払うといわれている「小豆」入り。可愛い顔を眺めていると、なんとなく癒されるので、仕事のデスクに飾っておくのもいいかも。そのほかにも、添え文やレターセットなどの紙物やエコバッグもお土産に人気です。
●DATA
重要文化財杉本家住宅
住:京都市下京区綾小路通新町西入ル矢田町116番地
営:一般公開日:金・土・日(毎月最終週は休館)
休:臨時休館の可能性があるため、公式サイトで一般公開日をお知らせ
入館料:大人 1500円、高校生以下 800円(特別催事によっては金額が異なる場合あり)