暮らしに、ちょうどいい名脇役。「亀の子たわし」が100年以上愛されている理由

●明治40年創業、東京・西尾商店が生んだ「亀の子たわし」。近年は、「亀の子たわしCoCo」や「亀の子スポンジ」など新たな商品が話題です。

　たわし、といえば。オレンジ色のパッケージと亀のイラストが印象的な、「亀の子たわし」を思い浮かべる人は少なくないでしょう。

　ヤシの繊維を針金で巻いたシンプルなたわしは、家庭の水仕事からプロの現場でも愛用され、100年以上にわたり日本の家庭を支え続けてきた生活道具の代表格です。

　最近では、現代のライフスタイルに寄り添い、遊び心も加えた商品も話題で、その一つが「亀の子たわしCoCo」です。

「亀の子たわしCoCo」は、ココナッツ繊維を使用した全長約5.5cmという極小サイズ！カラーバリエーションも豊富で、ブラウン、ホワイト、シマシマなど遊び心あるラインナップが揃い、思わず頬がゆるむ愛らしさです。

　コロンと可愛らしい見た目ではありますが、実力派。さすが「亀の子たわし」と言ったところで、ザルや茶こしの目、ボトルのフチなど、細部の汚れに届く設計になっていて、まさに痒い所に手が届く商品なのです。

　一般的なたわしやスポンジでは届きにくい場所にもちょうどよく、小さい分、力の加減もしやすく、汚れも落としやすいですよ。

　しかも、「亀の子たわしCoCo」はストラップ付バージョンも販売中。老舗ブランドがやる遊びってとっても粋ですよね。金色の亀のモチーフも縁起が良く、プチギフトにも喜ばれそう！

　このスポンジは水切れがとにかくよくて、衛生的なところがお気に入り。泡立ちも良くて、汚れもしっかり落とせますよ。この利便性を知ってから、すっかり「亀の子スポンジ」の虜です。

「亀の子たわし」1号型のたわしにシリコンバンドをつけた「カメノコタワシ Obi レッド
」。これ、アウトドアにも使いやすく、焦げや泥汚れのようなゴシゴシ洗いたい時にピッタリ。コード付きなのも便利ですよね。

　時代は変わっても、台所仕事の中で活躍してくれる伝統的な道具は、日々に寄り添い、負担を軽くしてくれるものです。「亀の子たわし」は、道具とともに暮らす喜びを教えてくれる愛すべき名脇役です。

（撮影・文◎亀井亜衣子）