【中央線一人飲み】中野の路地裏でひっそり常連に愛される立ち飲み屋『やきや』のホッピーは幸せの味

【中央線一人飲み】中野の路地裏でひっそり常連に愛される立ち飲み屋『やきや』のホッピーは幸せの味
中野駅南口エリアのラブホテルの隣にある立ち飲み店、『立飲やきや中野店』

●東京生まれ東京育ち。中央線の飲み屋をこよなく愛するライター・松田義人による中央線一人飲み案内。今回は中野で愛され続ける名店『立飲やきや』で一人飲み!

 JR中央線・中野駅の南口付近は、北口エリアほど飲食店が濫立していない一方で、居酒屋や昔ながらの喫茶店などが点在する、実はけっこう渋い地域です。

 しかし2024年に近代的なビル2棟がデーンと建ち、どこか昭和的雰囲気を醸し出していたバスロータリー真ん中の植え込みも撤去工事中でした。何ができるのかは知りませんが、合理性はさておき、やはり見慣れた景色が消えていくのはなんだか寂しいものです。

 その駅前から南にのびるファミリーロード沿いに、昭和感がプンプン漂うラブホテルが突然姿を表しますが。この建物のすぐ脇にあるのが立ち飲み店『立飲やきや中野店』です。

中野駅南口駅前。2024年5月に完成した住友不動産中野駅前ビル
中野駅南口駅前。2024年5月に完成した住友不動産中野駅前ビル

『やきや』は荻窪にももう1軒ありますが、中野店のほうが隠れ家感が強く、一見客が少々入りにくいような雰囲気があります。

 実際は“客を選ぶ”ような店ではないのですが、どことなく地元向けで、街に溶け込み、常連さんたちに支えられている感じは、テナント的に中野店のほうが強いように思います。

 さて、駅前を抜けファミリーロードを入ると、複数の銀行やチェーン店などと肩を並べて老舗の喫茶店があります。『コーヒーロード』という店で、TV番組「マツコの知らない世界」でも特集された名店。

目まぐるしく変わる街並みの中で、昭和時代から続くスタイルを守り抜く老舗の飲食店も多数。中でも『コーヒーロード』は重要文化財的な喫茶店です
目まぐるしく変わる街並みの中で、昭和時代から続くスタイルを守り抜く老舗の飲食店も多数。中でも『コーヒーロード』は重要文化財的な喫茶店です

 酒を飲む前にコーヒーを飲む人はそういないと思いますが、食事もできる店なので、やきやでの一人飲みの後に立ち寄ってみるのもいいかもしれません。

 というわけで、ディープな雰囲気漂う『立飲やきや中野店』で昼間から一人飲みしてきました。