【保存版】普段使うもので災害に備える方法とは? プロが教える“常備したい防災グッズ&食品”

まとめ買いや買い置きの延長線上にある「ローリングストック」のススメ

 数年前からよく耳にするようになった「ローリングストック」という言葉。日常的に使うもの、食べるものをちょっと多めにストックして、使ったり食べたりしたら買い足すという考え方で備蓄をしておくというものです。

 普段食べるために買っておき、食べたら買い足して常に買い置きがある状態にしておくというイメージ。そんなローリングストックにおすすめの食品がこちら。

【ストック】1.ロングライフ紙パック製品

 最近注目されているのが、常温で長期保存ができるロングライフ紙パック製品。豆腐なら約6か月、牛乳なら約3か月常温で保存できます。

 豆腐はたんぱく質が豊富で醤油やポン酢、鰹節などをかけるだけなので手軽に調理でき、やわらかいので災害時に食欲がなくてもつるんといただけます。牛乳はそのままでも飲めるので、小さなお子さんがいる家庭にもおすすめ。ほかにも野菜ジュースや豆乳、最近ではコーンやカットトマトなどもロングライフ紙パック製品があります。紙パックなので災害時に出るごみもコンパクトに折りたためてかさばりません。

【ストック】2.ゆで時間の短いパスタやそうめん

 小鍋やフライパンで調理でき、短時間で茹でられるパスタとそうめんは、賞味期限が長いのでまとめ買いもしやすく、災害時にも便利です。短時間で茹でられるので、災害時は水や燃料の節約にも。パスタは早ゆでできるもの(3分か5分)を選ぶのがポイント。レトルトのパスタソースなども合わせてストックしておきましょう。

【ストック】3.お湯を注ぐだけで食べられるご飯

 種類も増えてきたカップタイプやフリーズドライのご飯。お湯を注ぐだけで雑炊やリゾット、お茶漬けなどが食べられます。フリーズドライタイプは小さくてかさばらず、賞味期限も長いのでストックにぴったり。カップタイプは食べるときに食器が必要ないので便利です。

 辛いものやしょっぱいものは喉が渇くので水をたくさん飲みたくなり、トイレにも行きたくなるので、できればやさしい味わいのものをチョイスするといいでしょう。温かいものが食べられることも気持ちをホッとさせてくれます。

【ストック】3.肉や魚の缶詰や常温品

ブームにもなったサバ缶。骨までやわらかく煮込んであり良質なたんぱく質やビタミンD、青魚に含まれている健康成分も多く含まれているので栄養豊富です。そのまま食べられる焼き鳥缶もおすすめ。そのまま食べてもおいしく、缶を開けるだけでご飯のおかずになります。

 缶詰に比べると保存期間は短いですが、常温保存できるミートボールは袋からそのまま食器や箸がなくても食べられ、袋の上からミートボールを崩せばパスタソースにすることも。普段から食べ慣れた味を災害時にも食べられると安心できますよ!

【ストック】4.コーヒー、紅茶、日本茶

 毎日飲んでいる飲み物も非常時に心を落ち着かせてくれ、コーヒーのカフェインは脳を活性化させ気分をリフレッシュする効果もあります。頻繁に飲む場合はノンカフェインのものを選んでも。手軽に飲めるお湯を注ぐだけのインスタントや、紅茶や緑茶などもティーパックやパウダータイプを揃えておくと便利です。季節にもよりますが、避難時に温かい飲み物を飲んでホッと一息つく時間も大切です。

【ストック】5.キャンディやチョコレート

 [食楽web]
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 絶対に必要というわけではないですが、非常時に甘いものがあるとやはりホッとします。特別なものではなくていいので、キャンディやチョコレートなど常温である程度保存できるもの、自分の好きなものをストックしておきましょう。

まとめ

 いざという時に備えるものはいろいろありますが、まずは身近なものから。普段の生活の中でちょっと意識を変えるだけでも“備え”になります。食べることはどんな状況になっても大切なこと。今できることから始めてみてください。

(取材・文◎Ayako)

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