
●消費者の健康志向とクセがなくすっきりした味わいが受けて今、こめ油が大ブームです。おすすめは『つの食品(築野食品工業)』の国産こめ油。その魅力とは?
国内外のさまざまなこめ油が店頭に並ぶようになった中、創業以来、一貫して米ぬかにこだわり、安心で体にやさしい「国産こめ油」を作り続けているのが和歌山県に本社を置く『つの食品(築野食品工業)』です。
その唯一無二のこだわりと美味しさの秘密を、葉山在住の薬膳料理家・樋口彰子さん(acoさん)が料理を通じて解き明かします。
プロの料理家にとって「こめ油」はどんな油?

「体に悪そうなイメージがある油ですが、私たちの体の細胞膜も、脳の60%を占めるのも油。油イコール悪者ではなく、“いい油を適切にとること”が実はとても大切なんです」
そう教えてくれたのは、中医学や薬膳に基づくヘルシーなライフスタイルを提案するacoさん。なかでもビタミンEなどの抗酸化作用に優れる成分が多く含まれるこめ油は、油選びにこだわりがあるacoさんにとって欠かせないアイテムだそう。
「油は質の違いで仕上がりに差が出るので、必ず納得がいくものを選んでいます。その点『つの食品』さんのこめ油は、サラッと軽く、ベタつかず、使いやすいのがいいですね。しなやかな体づくりにも差が出るのを感じます」
では早速、acoさんがセレクトした3種の「こめ油」を使った絶品レシピをご紹介しましょう。
「国産こめ油」で作る「長芋とチーズのゼッポリーネ」

一品目は、「国産こめ油」でカラッと揚げる「長芋とチーズのゼッポリーネ」。ゼッポリーネは、海藻を練り込んだピザ生地を油で揚げたイタリア・ナポリの郷土料理で、カリッ、ふわっとした食感が特徴。磯の香りも日本人好みで、お酒のおつまみやおやつにぴったりです。
「小麦粉にドライイーストを混ぜ、生地を発酵させるのが本来の作り方ですが、山芋のすりおろしを使えば発酵なしで簡単に作れます。『国産こめ油』は揚げ物などデイリーユースに最適で、油特有のにおいやクセがないので、油酔いや食後の胃もたれもありません」(acoさん)
材料(4人分)
・「国産こめ油」・・・・・・適量
・長芋・・・・・・200g
・小麦粉・・・・・・40g
・片栗粉・・・・・・40g
・チーズ(シュレッドタイプ)・・・・・・50g
・青のり・・・・・・適量
作り方
1.長芋をすり全ての材料をよく混ぜる
2.170度の油に1をスプーンで一口サイズにしながら入れて揚げる
<point>揚げているときに生地が鍋につくようなら、軽く小麦粉をまぶしてから揚げるとつきにくくなります。
「山椒香味油」で作る「鶏ささみのサラダ麺」

二品目は、キリッとした風味の「山椒香味油」を使った「鶏ささみのサラダ麺」。日本一の生産量を誇る和歌山県産のぶどう山椒を手摘みし、熱で香りが飛ばないよう臼挽きした粉を、素材の風味を引き立てる国産こめ油にブレンドした「山椒香味油」は、品のある香りと爽やかな風味が特徴で、蒸し暑い今の季節にぴったりです。
「お好みの麺を茹で、鶏ささみと合わせダレを野菜の上にかけるだけでできあがり。めんつゆで味付けしているので、誰が作っても簡単に味が決まりますよ」
材料(2人分)
鶏ささみ・・・・・・1本
★
・「山椒香味油」・・・・・・大さじ1
・めんつゆ(濃縮タイプ)・・・・・・大さじ2
・粉チーズ・・・・・・大さじ2
・酢・・・・・・大さじ1
(★は麺や野菜の量に応じて調節を)
・好きな麺・・・・・・1人前(写真はカッペリーニ)
・好きな野菜・・・・・・適量
作り方
1.★を混ぜて合わせダレを作る
2.鶏ささみに火を通し、ほぐして1に入れる
<point1>沸騰させたお湯に鶏ささみを入れたら火を止め、蓋をして余熱でゆっくり火を通すとパサつかずしっとりした仕上がりに。
<point2>ほぐした鶏ささみは、合わせダレの中に入れて味を染みこませることで、味なじみがよくなりいいアクセントになります。
3.好きな麺を茹でて水でしめて水を切り、麺と野菜をお皿に盛りつけ2をかける
「サラダ麺の合わせダレはツナとモヤシを和えたものにかけても相性抜群。『山椒香味油』を山形の郷土料理「だし」に混ぜて冷や奴にのせたり、白ワインビネガーに混ぜて白身魚のソテーにかけても美味しいですよ」(acoさん)
「圧搾こめ油」とホットケーキミックスで作る「レモンヨーグルトマフィン」

「『圧搾一番搾り 国産こめ油』は、上質でより風味が軽やかで、お菓子作りにも最適です」と、3品目にacoさんが教えてくれたのは「レモンヨーグルトマフィン」。
「マフィンはバターを使うのが一般的ですが、暑い季節はさっぱりした味わいに仕上げたいのでレモンとヨーグルトで爽やかに。こめ油は、その繊細さをじゃましない『圧搾一番搾り 国産こめ油』を選びました。バターを使うケーキの代用のほか、シフォンケーキに使うのもおすすめです」(acoさん)
材料(マフィンカップ6個分)
・圧搾一番搾り 国産こめ油・・・・・・50g
・ホットケーキミックス・・・・・・200g
・卵・・・・・・1個
・ヨーグルト・・・・・・60g
・砂糖・・・・・・50g
・レモン汁・・・・・・大さじ3と1/2
飾り
・レモンスライスの銀杏切り・・・・・・6枚
・砂糖・・・・・・適量
作り方
準備 オーブンを180度に予熱しておく
1.ホットケーキミックス以外の材料をボウルでよく混ぜる
2.1にホットケーキミックスを加えてさっと混ぜる
3.マフィンカップに2を入れて、レモンの銀杏切りに砂糖をまぶしてのせる
4.180度のオーブンで約20分焼く
「国産こめ油」の絶品料理でわいわい健やかに

レシピはどれも家にある材料で作れて、驚くほど簡単なのに、料理上級者のような洒落た仕上がりで食べても絶品! おつまみのゼッポリーネ、夏にぴったりのサラダ麺、おやつのマフィン、オールマイティーにその実力を発揮するこめ油談義に花が咲きます。
「今回『つの食品』さんのこめ油3種を使わせていただきましたが、デイリーユースに適した『国産こめ油』、味も香りもアクセントになる『山椒香味油』、プレミアムな『圧搾一番搾り 国産こめ油』など、商品ラインナップが豊富で料理に合わせて選べるのも素敵ですよね!」(acoさん)
栄養豊富な「こめ油」で“さびない体”を
ちなみにこめ油は、玄米を精米した後に残る米ぬかから抽出されますが、こめ油ができた後には、「脱脂米ぬか」と呼ばれる副産物が残ります。
国内にあるこめ油主要メーカーの中で唯一、機能性成分や植物由来工業用原料を生み出し、環境に優しいサスティナブルな循環を生み出しているのが、『つの食品』を軸とする「築野グループ」。そこには健康と美容、環境にも配慮したモノづくりの理念が貫かれています。
米ぬか由来成分を活用したパンやスイーツ、化粧品など独自商品の開発も手がけ、なんと国際シンポジウムまで開催。いわば米ぬか研究のリーディングカンパニーが『つの食品』なのです。
最後に、acoさんも冒頭で語っていたこめ油の抗酸化作用についても確認しておきましょう。

挙げればたくさんあるこめ油の利点の中で、うれしいのは栄養価の高さ。とりわけ強い抗酸化作用をもつビタミンEの含有量は、他の植物油と比較して群を抜いて高く、“スーパービタミンE”とも呼ばれるトコトリエノールはこめ油の独壇場。さらに、こめ油のみに含まれるγ-オリザノールも注目の成分。これらの抗酸化パワーで体内の脂質を酸化から守り、さびない体を作るのに役立ちます。
国内トップシェアを誇る『つの食品』の「こめ油」を日々の食卓に取り入れて、美味しく健やか、地球にも自分にも優しい暮らしを始めてみませんか?
(撮影◎大社優子、文◎池田実香)
●DATA
つの食品(都野食品工業)
・国産こめ油
https://www.tsuno.jp/products/rice-bran-oil
・圧搾一番搾り 国産こめ油
https://www.tsuno.jp/products/expeller-pressedricebranoil