静岡グルメが集結!お宮横丁で名物を食べ尽くす

昔懐かしい門前町の「気軽にひとときのやすらぎを感じられるような憩いの空間」としてつくられたお宮横丁。富士宮の有名な飲食店やお土産屋さんが並びます。
横丁の中心には、富士山の湧水が溢れる井戸があり、自由に飲むことができますよ。

横丁内の飲食店で何か注文すると紙コップをもらえるので、自分で湧水を注ぎます。バナジウムを含んだ水は、ひんやり冷たくておいしい! 夏も冬も年中14℃くらいなんだそうです。喉を潤したら、神社参拝で減ったお腹を満たしましょう。
B-1グランプリ初代王者の「富士宮やきそば」

お宮横丁の入り口すぐ横に店を構える『富士宮やきそば学会アンテナショップ』。各地のB級ご当地グルメが一堂に会するイベントB-1グランプリで、第一回、第二回と連続優勝したやきそば屋です。今や全国区となった富士宮やきそばの火付け役なのだとか。
店内ではベテランらしきご婦人が2人で手際よく、大きな鉄板で次々にやきそばを焼いていました。

もちもちでコシがある麺に、酸味が効いたほんのりフルーティーなソースがよく絡んでいます。具材は肉カス、キャベツ、ネギだけとシンプル。たっぷりかかっただし粉が良い仕事をしています。ソースだけじゃなく、全ての食材の味を楽しむことができるあっさり系焼そばでした。いつも食べているものと全然違って、感動です!
見た目と味のギャップに驚き!「しぞ〜かおでん」

静岡名物、静岡(しぞ〜か)おでんのお店もありましたよ。種類は、黒はんぺん、こんにゃく、牛すじなど6種類。実は筆者、静岡おでんを食べるのは初めてです。真っ黒なスープに少々戸惑いつつも、せっかくなので全種類盛り合わせを注文してみました。

濃い味付けや、醤油のしょっぱさをイメージしていたので、食べてびっくり。確かに関東のおでんと比べると味付けはしっかりしていますが、決して濃いわけではなく、むしろ出汁がよく効いた優しい味わいのおでんです。最後にふりかけた青のりと魚のだし粉の風味も加わり、あぁ、日本人に生まれて良かった〜と思わず呟きたくなる、ほっとする味でした。
もう一つ特筆すべきはそれぞれの具のやわらかさ。大根はやわらかいを通り越してトロトロ! 噛むたびに具材にたっぷり含まれたお出汁が口の中に広がり、至福でした。
富士宮の子どもたちはみんな食べてる!?「きんとんパイ」

懐かしい雰囲気のお店が立ち並ぶ中、一軒だけなんだかオシャレなカフェを発見。こだわりのコーヒーとスイーツをいただける『モウデルコーヒー』です。過去には、将棋の竜王戦で藤井聡太竜王がこちらのスイーツを食べたのだとか(現在は販売終了)。
そんな『モウデルコーヒー』で買えるのが「きんとんパイ」です。

お店の人曰く、「きんとんパイとは富士宮の給食メニューでみんなが食べていたもの」で、さらにおいしくアレンジしたそう。サックサクのスティックパイの中には甘いさつまいも餡が挟んであり、ほんのり苦いのは焦したカラメルでしょうか。クラッシュアーモンドの歯ごたえと香ばしさが良いアクセントとなり、コーヒーとの相性が抜群です。
観光や参拝で少し疲れた体に、甘いスイーツとこだわりのコーヒーが染み渡ります。
お土産に「御くじ餅」

おみくじ付きであること、縁起餅とのことでお土産屋さんで買ったのですが、これがもう、大当たり。富士山の伏流水で最上質の白玉粉を練り上げた餅は、まるで赤ちゃんのほっぺたのようにすべすべでやわらかく、思わずほおずりしたくなります。中の自家製あんまで紅白のこだわりよう。すっきりとした上品な甘さで、いくらでも食べられます。賞味期限が3日ほどだったため少ししか買いませんでしたが、もっと買うべきでした。
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富士宮の名物グルメが揃った『お宮横丁』は、日帰り旅や1泊旅行など、行き先や食事の回数が限られている旅行にピッタリ。1人で吟味していくつか食べるもよし、数人で食べ尽くすもよし、旅グルメが充実すること間違いなしです。富士山本宮浅間大社参拝の前後にぜひ!
(撮影・文◎佐々木舞)
●SHOP INFO
店名:お宮横丁
住:静岡県富士宮市宮町4-23
営:10時00分~18時00分(店舗により異なる)
アクセス:JR身延線「富士宮駅」から徒歩8分