広島旅行で絶対味わいたい&買いたい“「絶品広島食材」4選

広島旅行で絶対味わいたい&買いたい“「絶品広島食材」4選
食楽web

●広島県に眠るご当地グルメや食材を広島出身のライターが色々調べてご紹介

 広島といえば、お好み焼きやもみじ饅頭、カキ、尾道ラーメンなど、全国的に有名なグルメが多数ある、グルメ県。ですが、全国的に知られているグルメはほんのごく一部なのです。そこで、今回は広島生まれ広島育ち、現在東京在住のライターである筆者が、今まであまり紹介されてこなかった、広島でしか食べられない&買えない限定グルメを厳選し、改めてご紹介します。

【その1】「えびす茶」は広島のお茶のスタンダード!

 おそらく、広島のどこの家庭でも飲まれているのがこ『えびす茶』です。独特のパッケージが目を引くこのお茶ですが、原料は「はぶ草(はぶそう)」という植物です。農家だった私の祖母も作っていたこの「はぶ草」、刈り取った後、しっとりと柔らかくなるまでゴザの上でもみ込み、短くカットしてから煎るのです。煎っているときのあの香ばしい匂い、今も忘れません。

 そのはぶ草を100%使用したのが『えびす茶』で、最もポピュラーな商品です。ほうじ茶にやや風味が似たこのお茶、その素朴でホッとする味わいが実にいい。温かいままでも、冷やしても美味しいのです。そして、ご飯にも和菓子にも合う。広島の家庭では、食事の後、これを飲んでくつろぐのが定番です。とにかくこのお茶を飲むと、気持ちが和むのです。広島ではメジャーなお茶です。ぜひ味わっていただきたいですね。

【その2】「すはま」は伝統的な広島の和菓子

 お茶の次は、お茶請けとして広島で一般的な、『すはま』をご紹介します。きな粉を水あめで練り、丸くしたものにグラニュー糖をまぶした、直径約1.5センチほどの小さな団子。必ず一つの串に3個が連なり、真ん中が黄色です。団子の中に餡などは入っておらず、きな粉の風味そのものを味わうという和菓子です。

 広島県内のスーパーに行けば、和菓子コーナーにたいてい置いてありますし、飽きが来ない味なので、県内では広く食べられています。この『すはま』は『えびす茶』との相性が良く、まさに最強タッグと呼べるかもしれません。

【その3】一度食べたら止まらない! 「やわらかいか天瀬戸内塩レモン味」

 いか天は数あれど、この「やわらかいか天瀬戸内塩レモン味」は広島ならではのグルメ。瀬戸内名産のレモンが使われていて、サッパリといただけるのです。「やわらか」と表示されているように、こちらのいか天はハードタイプではなくソフトタイプ。しっとりした柔らかい食感です。

 一口ほおばると、いかの旨みと瀬戸内レモンのさわやかな風味が混ざり合い、もう止まりません。気づけば一袋、食べ切ってしまいます。そんなこのいか天、おやつはもちろんのこと、ビールなどのおつまみとしても人気。まさに、「ぶちうまぁ(広島弁で「すごく美味しい」)」グルメといえるでしょう。

【その4】タバスコを超える広島の調味料・レモスコ

 タバスコそっくりな外観のこの商品ですが、広島ではポピュラーな調味料。さわやかな柑橘類特有の味と香りに、唐辛子の辛みがピリッと効いて、何にでも良く合います。特におすすめなのが、生牡蠣にかける、という食べ方。いつものレモン汁に代えて、レモスコをかけると、レモン以上の風味と旨さにビックリするはずです。

 他にも、水炊きなどの鍋料理とも相性が良く、酸味と辛味の絶妙なバランスで、食材の味を引き立ててくれます。柚子胡椒の代わりに使用すれば、新しい美味しさを発見できるでしょう。さらに、餃子、焼き鳥、てんぷら、刺身、カルパッチョ、サラダなどとも相性抜群。このように、広島県民の食卓には欠かせない、愛され調味料がレモスコなのです。

まとめ

 いかがでしたでしょうか。今回紹介したのは、ほんの一部。広島ならでは、現地でしか味わえないグルメはまだまだあります。旅行や出張で広島行った際はこの記事を参考にして、広島でしか“食べられない・買えない”グルメを探してみてください。

(撮影・文◎吹上恵美子)