イカまみれは本当にまみれているのか?

続いて、通常の「シーフードヌードル」と「シーフードヌードル イカまみれ」を比較したいと思います。
「シーフードヌードル イカまみれ」351kcal、通常の「シーフードヌードル」340kcal。「謎肉まみれ」と同様、イカが増えても通常品とカロリーはさほど変わりません。

フタを開けてみると、「イカまみれ」のほうは、白のイカが目立ちます。ただ、「謎肉まみれ」ほど“まみれている”感じもありません。タマゴは確認できますが極小。そして、通常の「シーフードヌードル」に入っている赤いカニカマは1個も入っていません。

イカ(“ほぼイカ”を含む)の数を数えようとしたんですが、割れたり、欠けていたりしていたので、今回は計量のみにします。
・「シーフードヌードル」2g
・「イカまみれ」4g
あれ? 日清食品によれば、「シーフードヌードル イカまみれ」は、通常品の約3倍量のイカと“ほぼイカ”が入っている、とのことでしたが、これでは2倍です。

とりあえず、食べてみることに。まず、スープの味。比べるとちょっと違います。「イカまみれ」は、海鮮の風味がやや強いです。

そして具材の違い。
「イカまみれ」は弾力のあるイカが多い分、その歯ごたえが楽しい。通常のシーフードヌードルに入っているタマゴやカニカマがなくても、それを補って余りある美味しさだと思いました。ですが、通常品と比べて大きな差があるとは言い難いです。
まとめ

というわけで結論です。
「謎肉まみれ」、「イカまみれ」のテレビCMでは、最後に「でも普通のほうが旨い」と言っていますが、その通りかもしれません。謎肉やイカが増量されても、スープや麺の味わいがさほど変わらないからです。
具材が増えたのは面白いのですが、エビやタマゴやカニカマなどの通常の具材が減った分、総合すると、プラマイゼロ。いや、普通の方がいい。できれば、通常の具材はそのままに、謎肉やイカを増やしてほしかった、というのが正直なところです。
(撮影・文◎土原亜子)