かつやのロースカツを使った新作は旨いのか？「ネギねぎラー油のロースカツ丼」を実食レビュー

●『かつや』の限定メニューを調査。ネギとラー油とロースカツは合うのか食べに行ってきた

　揚げ立てサクサクのカツ系＆から揚げ＆カレーメニューを中心に支持を獲得している大人気とんかつ専門店『かつや』では、8月18日より待望の新作期間限定メニュー「ネギねぎラー油のロースカツ丼」を提供しています。

　お店の代名詞的存在ともいえるメインメニューのロースカツにだし醤油ダレを纏わせ、ラー油を絡めた白髪ネギをこんもりとトッピング。さらに土台となる白飯の上には刻みネギとかつお節を乗せるという、ありそうでなかった“ネギサンドスタイル”の一杯に仕上げられています。

　美味しさに関しては万人が認めるといっても決して過言ではない『かつや』のロースカツですが、トッピングだけでなく白飯にまでもネギを使ってきた今回のメニュー、正直どんな味になっているのかちょっと想像が付きません。ならば、四の五の言わずに食してみるのが最善手。ということで、さっそく最寄りのお店で気になるネギ尽くしのテイストを、実食にてしっかり確認してみたいと思います！

　タイミングがよかったのか、店員さんにオーダーを告げてから2分とかからず丼が運ばれてきました。薄っすらとラー油のオレンジに染まった白髪ネギのインパクトが強いです。では、各具材を頂きながら、順繰りにチェックしていきます。

　白髪ネギはラー油を結構多めに纏っていて、白髪感はほぼ皆無。シャキシャキとフレッシュな食感に続き、ネギ自身の辛味とラー油の風味＆辛味が来ます。思ったほどネギ辛くないのは、ラー油の油分がコーティングしているからかもしれません。

　続いてはメインのロースカツ。今回は「特カツ丼」と同様に、短冊切りからの半分カット仕様。味はもちろん文句なし！　サクサクの衣、肉と脂身の柔らか・ジューシー・たっぷりの旨みが口いっぱいに広がります。かけられているだし醤油タレは醤油の主張が控え目で、ロースカツの美味しさをさらに引き立ててくれますね。最近は期間限定メニューしか食べていないせいでロースカツを食べるのは久々ですが、やっぱりウマいです！

　ラストは白飯の上に敷かれた刻みネギ＆おかか。思った以上に刻みネギが載っていましたが、おかかとだし醤油タレ、カツの衣のおかげで辛味はほとんど気にならず、カツなしでも普通に「ねこまんま」としていただけます。

　個別のチェックが完了。あとはガーッとかっ込むだけです。まずはロースカツと一緒に白髪ネギを箸で取っての同時食い。白髪ネギのシャキっとした食感にロースカツのサクサク衣と肉の旨みがひとつになって、おっそろしいほど旨い！　ラー油が潤滑油の役割を果たし、まただし醤油タレを使っていることでご飯との一体感も格別です。ロースカツ単独、ねこまんま単独、そしてロースカツ＆ネギと食べ方を変えていたら、瞬殺で丼が空っぽになりました。まあ仕方のないことですよね。ごちそうさま！

まとめ

　上から下から、これだけネギがたっぷりと使われているというのに、ネガな要素に十分なりえる“ネギ味とネギの辛味”が全く気にならない上、白髪ネギと刻みネギのダブルなシャキシャキ感が絶妙でした。さらにラー油＆ロースカツとそこそこ以上に脂っ濃くなってもおかしくないところを、ネギとだし醤油ダレのおかげでしつこさも皆無。前回の期間限定メニュー「とんこつチキンカツ」は一体何だったんだろう……と思わせる、完成度の高さを感じる一杯でした。次回は、テイクアウト＆ロースカツ120gの「竹」にして、出汁茶漬けを試してみようと思います。食べてないけど大正解を確信（笑）。

　8月21日に創業25周年を迎えた『かつや』の“全力”を、存分に体感させてくれる「ネギねぎラー油のロースカツ丼」。次月の新期間限定メニュー登場までさほど日数がないものと思われますので、実食はぜひお早めにどうぞ！

（撮影・文◎河西まさあき）