バーガーキングは最もスナック的な味わい

続いて、残りのバーガーキング、KFC、そしてフレッシュネスバーガーのフライドチキンを一気に紹介します。

バーガーキングの「スナックチキン」は、ビジュアルがマックの「シャカチキ」と似ているので、もしかすると間違えた人もいたかもしれません。でも並べてみると全然違います。衣も肉も薄く、食感も「シャカチキ」に比べるとサクサク感が弱め。そしてお肉も薄くて軽く、すごく柔らかい。そして衣はコショウのスパイシー感が強めです。
この「スナックチキン」は、おそらく同店の「スパイシーチキンバーガー」のパティに使われているものではないかと推測できます。そのぶん、バンズとの相性も考えられたチキンなのかもしれません。ただ、いかんせん、バーガーキングお得意の直火焼きビーフパティと比べると存在感が薄く、「シャカチキ」に比べると味も食感もやや弱い感じがしました。
KFCのオリジナルチキンはさすが専門店の味

次はKFCの「オリジナルチキン(骨なし)」。使用しているのは鶏胸肉です。衣はカリッ、ふんわり、しっとりという3つの部分が共存。そして鶏肉はふっくらやわらか。5社の中で唯一、肉汁がほとばしったのがこれでした。さすがフライドチキン専門店、という感じの美味しさです。
独自の配合の11種類のハーブとスパイスで味付けし、フライヤーではなく圧力鍋でじっくり揚げているのが最大の特徴です。このオリジナルの味付けは、実は他社のフライドチキンと比べてもっとも味が濃く、肉自体にも染み渡っています。スナックというよりビールのつまみに良いですね。とにかくワイルド感がハンパないチキンです。
フレッシュネスバーガーのフライドチキンは唐揚げっぽい!

最後にフレッシュネスバーガーの「フライドチキン」です。こちらはKFCに少し似ていますが、衣の色がもっと濃い茶色。食べてみるとその理由がわかります。スパイスが効いた醤油味なんです。肉の種類もKFCとは違い、鶏モモ肉を使っています。
食べていると、カリッとした醤油味の衣×しっとりしたモモ肉なので、鶏の唐揚げにとてもよく似ているんです。ケンタッキーのチキンがビールに合うのに対し、こちらは白米に合いそうな味でした。
まとめ

人それぞれ好みがあると思いますが、こうして食べ比べてみてわかったのは、マックの「シャカチキ」は、実はほかのどれにも似ていない唯一無二の味わいだということ。サイドメニューとして考え抜かれた美味しさだと思いました。皆さんはどのフライドチキンがお好きですか?
(撮影・文◎土原亜子)