特大じゃなくても蓋が閉まらない!「唐揚げ弁当(大)」

まずはお店の看板メニュー、「鶏からあげ弁当」。特大ではなく大でもこんなに山盛り。一体型の蓋が閉じません。そして唐揚げ一つ一つが大きい。ゴハンと唐揚げのみで、計測すると重さ565g(器の重さを除く)です。公式320gが唐揚げだから、ご飯は240g前後、ということになります。ご飯よりも唐揚げのほうがボリューム多い。大ぶりの唐揚げ、この日は6個入りです。
「唐揚げはね、どうせならいっぱい入っていたほうが嬉しいでしょ」と笑顔で語る店主の吉田さん。
「この辺りは工業地帯なので、男の人が多く買いに来るんですよ。野菜がどうとかではなく、米と肉!」なるほど。付け合わせにサラダとかおしんことか、野菜のバランスが~、ってことより米と肉だけというのが喜ばれているってことですね。

ちなみに、「鶏からあげ弁当(中)」(594円)と並べたところ、実は中でも蓋が閉まらない状態に。そもそも唐揚げの1個1個が大ぶりだから? なんかすごいことになっています。
「鶏からあげの『醤油味』は鰹節粉、昆布、豆板醤の熟成醤油、ニンニクで下味をつけていて、『うま塩味』は塩麹、昆布、漬物塩、ショウガで味付け。飽きない美味しさなんですよ」と店主。ちなみに期間限定、カルボナーラ味は、チーズ、ペッパーなどで下味をつけた濃厚な味わいなんだそうです。
そして全てのお弁当に使っているゴハンは国産のコシヒカリ。ゴハン大盛りは+50円になります。売り場を見ていると、お弁当を買いに来た多くの人が、大&ゴハン大盛りや、特大&ゴハン大盛りで買っていきます。おそらくこの近くで働いている人は、大や特大を普通にお昼で食べきれちゃうサイズのようです。
四角いのが特徴の「ボリューム満点 ハンバーグ弁当」

二つ目は「ハンバーグ弁当」。14×11.5×2.5cmのお弁当に四角いハンバーグがドーン。総重量は618g、ハンバーグだけで325gもあります。これまたゴハンよりおかずの方がボリュームのあるお弁当です。
「色々スパイスを入れているので奥深い味に作っているんですよ。でもお豆腐も入れているので、ヘルシーになっているんです」と店主。ソースはデミグラスソースです。なぜハンバーグ、四角いの?
「丸くするのが大変だから。四角い方がたくさん作りやすいんですよ!」とニッコリ。お弁当、大量生産ということを考えると、確かに1個1個手で丸く成形してたら大変なのかも。四角くても丸くても、この大きさは正義! という感じがします。
「うちは鶴見にある工場でお弁当を作って、新子安に持ってきているんですが、唐揚げ、ハンバーグ、メンチ、生姜焼きなど10種類以上は店内で作っているんですよ」。ということは、タイミングが合えば、出来立ての弁当も食べられるってことですね。
こっちはもっと四角かった! 存在感半端ない「メンチカツ弁当」

そして、色々なお弁当が店頭に並ぶ中、圧倒的な存在感を放っていたのが「メンチカツ弁当」。お弁当の総重量871gに対しメンチカツ531g。お弁当のゴハンエリアに思いっきり侵入していて、超個人的ですが、人生で一番大きいメンチカツです。そしてまた四角い。これもきっとハンバーグ同様、四角い方がたくさん作れるってことですね。
「衣のパン粉は生パン粉を使っていて、外はカリカリ、中はジューシーなんですよ」。
そして食べてみて分かりましたが、重くて箸が上がらない。割り箸が折れちゃうほどの重量で、指プルプルします。「なので、持ち上げて食べるのではなく、ブロックごとに箸で切り分けて食べてくださいね」と店主。なるほどです!
まとめ:唐揚げもすごいけれど、四角いおかずのお弁当もインパクト大! そしておそらく大喰いさんが多数来店してる!

お弁当はほかにも「唐揚親子丼」、「若鶏唐揚げ弁当」、「鶏チリ」、「タルタルチキンカツ」など鶏肉メインの弁当があるほか、トンカツやホッケなどがメインのお弁当も。また、おにぎり2つ+唐揚げ(磯辺揚げ)、味玉半分がセットになった「おにぎりパック」(420円)などもあり、とにかくここでお弁当を買えば、お腹いっぱいになれること確実!
オープンは朝5時。工場で働く早番の人も、徹夜明けの人も買っていくという『お弁当の伊兵衛』。「唐揚げは5:30に出来上がるから、夜勤明けの人が晩酌用に買っていく人もいますね」。起きてすぐの唐揚げ、ではなく夜中ずっと働いた朝の揚げたて唐揚げ。それは絶対美味しいだろうなぁ。
店内にはイートインスペースはないので、基本持ち帰りですが、気候がよくなったらちょっと歩いて、運河や海を見ながらお弁当を食べる、というのもよさそう。新子安エリアで働く人たちがお腹いっぱいになってほしいと、でっかいお弁当を作り続ける、温かみのあるお店でした!
(取材・文◎いしざわりかこ)