砂時計みたいなおしゃれなデザインのポット付き!『ニトリ』の「コーヒードリッパーセット600ml」

『ニトリ』では、「カリタ」や「HARIO」など、コーヒー機器メーカーのステンレスフィルターも販売していましたが今回は、『ニトリ』のプライベートブランド商品で検証。フィルターとポットがセットになった商品で、もちろん値段もその分、今回比べた中で一番高いです。
下のポットは耐熱ポットで商品名の通り、600mlまで入れることができます。耐熱ポットだけれど、直火NG、レンジNG、食洗機NGと、意外と繊細。まぁ、コーヒーをいれる専用ポットなので納得です。
こちらは、円錐形の大きな茶漉しと、砂時計のようなラインのポットのセット。他のコーヒーフィルターがポットまたはカップの上に乗せる、というデザインなのに対し、これはガラスポットにインするデザイン。なんかかわいいフォルムです。

そしてこちらも、フィルターの底部分は円形で、『IKEA』同様、底に穴はなく、側面から下に落ちていくスタイル。『IKEA』のメッシュが、底にむかって三段階で細かくなっているのに対し、『ニトリ』は同じ細かさのメッシュを円錐形に貼ったような感じです。内側と外側の触り心地が違うことから、おそらく2層になっていると思われます。
ポット付きってやっぱり便利。安定感はダントツ

コーヒーを淹れてみると、もちろんフィルターがポットの中に入っているのでヨコ漏れなし、あと、全部の中で注いだお湯が下に落ちるのが一番早かった。フィルターの目が荒いようには見えないんだけれど、ストーンとお湯が通り過ぎていく感じ。正直、かなり丁寧にお湯を注ぐ必要があります。
●長所
・ポットと一体型でデザインが可愛い
・洗いやすい
●短所
・ポットかフィルターどちらかが壊れたら即終了
・すぐお湯が落ちる
ポット用ではなくカップ用に特化!『コーナン』の「ステンレス製のコーヒードリッパー」

まず言えることは他社のフィルターと比べてひとまわり小さい。『IKEA』のドリッパーが直径約12.5cmに対し、『コーナン』eショップで購入した「ステンレス製のコーヒードリッパー」は直径8.5cm。当然コーヒー豆をいれる量も限られてきます。
これまでの3つが2~4人用とか600ml用、なのに対し、おそらくですがマグカップ向け(1~2人用)のフィルターです。そして、枠とフィルターが離れるセパレートタイプです。

底は円形で、小さな穴が5つ空いています。底の円の大きさは、『ニトリ』や『IKEA』のものより大きめ。あと、メッシュが一番大きい気がします。
コンパクトだからこそ、お湯の注ぎ方に注意が必要!

いざ入れてみると、『DCM』と『カインズ』の「STAINLESS COFFEE DRIPPER 102」と同じぐらいのスピードで落ちていく感じです。サイドから滲み出るのと、底部分の穴から落ちるのとの両方で落ちてきます。コンパクトなので、普段コーヒーは自分で飲むためにしかいれないとか、香り重視で1杯分ずつしか入れない、という人にはこれでいい気がします。ただ、小さいので注ぐ量をうっかり多くすると溢れるので注意が必要です。
●長所
・コンパクト
・枠とフィルターが別れているので洗いやすい
●短所
・ヨコ漏れが結構ある
・小型なのでお湯が溢れないよう注ぎ方に注意が必要
まとめ:各社創意工夫を感じられる「ペーパーレスコーヒーフィルター」。でも、もうちょっと便利になって欲しいのが本音!

ということで、5社4品のステンレス製、「ペーパーレスコーヒーフィルター」を比べた結果、ペーパーフィルター使用時よりお湯をゆっくり少量ずつ注がないとダメなのは共通でした。コーヒーってやっぱりガサツに入れたらだめなんですね。
そして、ゆったりと入れ直し味わった結果、この中で一押しなのは『DCM』と『カインズ』の「STAINLESS COFFEE DRIPPER 102」。ポットや水筒など、大量にコーヒーを作り置きしたいなら、『IKEA』の「OVERST」。インテリアの一つとして、テーブルにおいておくのに良さそうなのは『ニトリ』の「コーヒードリッパーセット600ml」。ポットとか用意するのは面倒、一杯だけ飲むなら『コーナン』の「ステンレス製のコーヒードリッパー」という感じです。
超個人的な感想ですが、ペーパーレスのドリッパーでこれからは紙フィルター不要~、と思っても、目詰まりしたらケアが必要だし、さらに美味しく入れたいなら、お湯を少しずつ注げる、注ぎ口が細いドリップケトルがあった方がいいと思います。
今回は、ホームセンターの調査でしたが、コーヒー機器メーカーや、『カルディ』や『スタバ』などコーヒー専門店でもオリジナル商品があるなら調査してみようと思います。メッシュの細かさとか底部の穴の有無など、各社いろいろ工夫しているのがわかりました。
(取材・文◎いしざわりかこ)