最強のペーパーレスコーヒードリッパーはこれ! ホームセンター5社の製品で飲み比べてみた

まさかの商品かぶり…。『DCM』と『カインズ』の「STAINLESS COFFEE DRIPPER 102」

「STAINLESS COFFEE DRIPPER 102」、『カインズ』では1780円、『DCM』は1628円(送料別)。『DCM』の場合、3000円以上の購入で送料無料に
「STAINLESS COFFEE DRIPPER 102」、『カインズ』では1780円、『DCM』は1628円(送料別)。『DCM』の場合、3000円以上の購入で送料無料に

 今回家の近くにある、または仕事帰りなどで買いに行ける店は直接購入、遠くにあるお店はネットで購入。そのため、色々なホームセンターのショッピングサイトを見てポチッとしたのですが、『DCM』と『カインズ』はどうやら同じ商品を取り扱っているようです。

『DCM』と『カインズ』の「ステンレスコーヒードリッパー」は、2~4杯用。ポットまたはカップの上に置く土台のようなお皿部分と、メッシュ地、いわゆる“茶漉し”のようなフジルター部分が一体となっているデザインです。

 底の部分は楕円形で、中央に極小の穴、そして左右に4つずつ、小さい穴が8つあいています。なので、側面からじんわりつたって落ちていくのと下の穴から落ちていくのの両方でコーヒーを下に落としていく方式のようです。

今回調査した中で唯一の楕円形。中央に非常に細かい穴が円状になっている
今回調査した中で唯一の楕円形。中央に非常に細かい穴が円状になっている

 ちなみに箱の説明部分には、「ペーパーフィルターを併せて使うと、すっきりとした味わいを楽しめます」と書かれています。ペーパーフィルターのいらないって書いてあるけれど、フィルター併用OK。だからこそ、底部分が楕円形、ということですね。

 今回比べてみた4品全てですが、ペーパーレスのフィルターでコーヒーを入れる際、お湯を注ぐ量がすっごく大事なことを発見。ペーパーフィルターの感覚で注ぐと、あっという間にお湯が落ちて、コーヒーの香りがする茶色いお湯が出てくることがあります。少しずつお湯を注ぐようにしましょう。

時間をかけ、ゆっくり、少~しずつ注いで美味しいコーヒーを抽出

『DCM』と『カインズ』の「ステンレスコーヒードリッパー」を入れてみると、おそらく底部中央部分の穴が極小だからなのか、少しずつお湯を入れれば確かに少しずつ、ゆっくり落ちてくれます。4つを比べた中では比較的落ちる速度が遅い方、というか、ゆっくり少しずつ入れれば確かにフィルターなしで美味しいコーヒーが淹れられました。

 だから、朝など忙しい時にはフィルターも併用し、お湯をまとめて注いで勝手に落ちるようにして淹れる。時間に余裕のある午後の小休憩とか夕食後とかにはフィルターなしで、自らの技でお湯を少しずつ注ぎ、バリスタ気分で淹れていく、というのはありかもしれません。

●長所
・2~4杯分作れるので複数で飲むときに便利
・フィルター底部の穴が極小なのでコーヒー豆が入る心配なし
・ペーパーフィルターも使える

●短所
・一体型なので洗いにくい
・少しヨコ漏れする
・使い続けたら目詰まりが心配になる

長い管部分が特徴的!『IKEA』の「OVERST(オーヴェルスト)」

「OVERST(オーヴェルスト)」1499円。メッシュ部分を外せば、漏斗としても使えるデザイン
「OVERST(オーヴェルスト)」1499円。メッシュ部分を外せば、漏斗としても使えるデザイン

 北欧家具・インテリアでお馴染みも『IKEA』にもステンレス製のコーヒーフィルターがあります。公式サイトの説明には「ほとんど永遠に使えるフィルター。コーヒーがお好きな方に、そして心から自然を愛する方にぴったりです。『OVERST/オーヴェルスト』があれば、ペーパーフィルターを使う必要がないので木もお金も節約できます」。木もお金も節約…。まぁ、紙は木からってことなんだろうけれど。

 円錐形のメッシュ部分、漏斗部分、漏斗を安定させる円形のお皿部分の3つにパーツが分かれていて、ゴツい感じがします。そして取説を読んで意外なことが発覚。「コーヒーの粉がフィルターに目詰まりする場合があるため、丁寧に洗ってください。フィルターに目詰まりしたコーヒーの粉を取り除くのに、ホワイトビネガーが役立ちます」。目詰まりしたらお酢!? 北欧のライフハック、恐るべし……。

そこの部分は円形。穴は空いていない。メッシュは3段階になっている
そこの部分は円形。穴は空いていない。メッシュは3段階になっている

 底の部分は円形で、塞がっています。なので側面からじわじわと抽出し、漏斗を伝って落ちていく感じでしょうか? メッシュ部分の底部分に穴があいていないのもこだわりなの?

一度にまとめて入れるならこれ! と思える推定3~5人分の大きさ

漏斗の管部分から落ちてくるので横漏れなどの心配なし。フィルター部分が大きいのでお湯が一気に入ってもこぼれない
漏斗の管部分から落ちてくるので横漏れなどの心配なし。フィルター部分が大きいのでお湯が一気に入ってもこぼれない

 こちらも、お湯をゆっくり、少しずつ注いで抽出していきます。真っ直ぐ落ちていくので、ヨコ漏れなどの心配はありません。安定感があります。もちろんこれも、ゆっくり少しずつ注がなくてはいけません。

●長所
・おそらく5~6杯まで入れられる大きさ
・パーツが外れるから洗いやすい
・ヨコ漏れしない

●短所
使っていくうちに目詰まりすることもある